25日月曜日、ルナ・ハープのメンバーに加わって、静岡の子ども病院でのコンサートに参加し、演奏と司会を担当してきた。


始めて立ち入った子ども病院は広く、大勢の患者さんやその家族、そこで働く医師や看護師などがいて、改めて病気の子どもたちの多いことを知らされた。


私たちは20人くらいで約1時間のプログラムを演奏した。


始めはソプラノに加わってもらって、J.ダウランドの歌を2曲、続いて日本のメロディー、七つの子や里の秋など、なつかしい曲を演奏、いっしょに歌ってもらうコーナーにした。


そしてクリスマスにちなんだ曲、聖夜と讃美歌「いつくしみ深き」。そしてディズニーの星に願いをを聴いてもらった。


次は私の妹がチェロで加わり、浜辺の歌、愛のあいさつ、G線上のアリアを演奏。


アンコールは震災復興の歌「花は咲く」と「今日の日はさようなら」。



開演時間が近づいて集まってきたお客様たちは、予想以上に病の重そうな子どもたちだった。


点滴をしている子、車いすの子、頭の毛の無い子たちも大勢いた。


お母さんのひざの上でぐったりしている子。その子を抱きしめながらお母さんが音楽に合わせて体を揺らしながら聴いてくれていた。


健康な体に恵まれながら、少しばかり老化して淋しいだの不便だの不満を感じていた自分が、いかに浅はかであったか、ガツンと思い知らされた気がした。



重い病気の子どもを抱えたお母さんの苦しみはどんなに重く辛いものだろうと思うと、こちらまで胸がしめつけられる。


ルナ・ハープのやさしい音色と、澄んだ美しいソプラノ、豊かに響くチェロの音がひと時の安らぎになってくれたら嬉しい。