安心して読んでください。この著者は、ずっと、無理に読み進めない事と、子どもは悪くない、を言い続けてくれます。苦しいなら読むのを止めればいいんです。いつか、第5章が意味する場所にたどりつければいいけれど、この本を介してじゃないと行けないわけではないから。まず手にとってみて、読めるところまで読んでみませんか?
【内容】
第1章: 「毒親」は子どもを振り回す
第2章: 「毒親」の抱える精神医学的事情
第3章: 「毒親」の子のための5ステップ
第4章: 「毒親」の問題を手放す
第5章: 不安定な「愛着スタイル」を変えていく
第6章: こじれる母娘問題の「女」について
第7章: 「毒親」とされた親御さんへ
第8章: 「大人」として親を振り返る
【感想】
著者は、この本は抜粋読みしないで一章から順番通りに読んでほしい、とおっしゃっています。読んで思いますが、その通りだ、と思います。順番に読むことで、与えられる知識や著者の患者さんの事例を噛み砕いて、『自分を受け入れる』土台をしっかりしたものに造っていく、のだと思いました。
この本を読みながら、私は各文章が、自分の過去のどの部分に当てはまるのか、を考えながら読んでいきました。人間関係構築が苦手な自分が、ずっと悩んで本を読んで暴れて反応して泣きながら出した答え合わせができました。
今辛い人、読んでください。
求める答えは見つからないかもしれません、でも、この本は、驚くほど現実的で具体的な対処法が書いてあります。それを知ることで、もしかしたら未来の自分が救われ、過去の自分を理解できるかもしれないから。
【おすすめ】
親とうまく行かない人。誰とも適切な親しい関係が築けない人。苦しい人。生きづらい人。ひとりでいるしかない、と思う人。居場所がない人。カウンセリングを受けても状況改善しなかった人。精神科に行きたいけど、自分の生きづらい気持ちが、精神科に行き訴えるほどの問題なのか分からない人。