２１時を過ぎてから、車で買い物に行き、帰る途中のことです。
我が家のそばで
車が雪にハマってた
運転していたのは
知らないおじちゃん。
『手伝うよ
』私がそう言って車を降りたら、
『運転してけ。わ、押すはんで！』
おじちゃんはそう言いました。
二人がかりで車を動かしたら…
出たーっ
やったー
すると、
おじちゃん、ポケットから千円出して私に握らせた。
『ダメだよ！もらえない!!』
『なも。いいでば！とっとげ！』
『もらわれないよ！』
何度断っても
おじちゃんはお金を渡してきて…
でも、私は、どうにか丁重にお断りして
自分の車に乗ったら
おじちゃん、私の車のところまで来て、
『お礼さへればいいっきゃ。』
『お礼なら、言葉と気持ちでもらったから大丈夫です
』このやりとり、
しばらく長引いて、延長戦状態…
だんだんお互いに意地の張り合いに。
『とっとげばいいっきゃ！』
『嫌だって言ってるでしょ！』
私が断固拒否すると、
おじちゃん
私の車の中に千円札を投げ込んできた。
そして、
走り去ろうとするおじちゃん。
追いかける私。
雪をこいで、おじちゃんは自分の車に向かって、全力疾走。
追いかける私。
負けられない闘いが
ここにはある
おじちゃんが車のドアを開けたときに
捕まえた！
そして、
千円を返した!!
『おじちゃん。困ったときはお互い様なんだから
』そう、息を切らして言う私を、
観念したように見て、
『まず、めやぐした
へば
』と言って、おじちゃんは車で去って行きました。
勝った
だって
困ったときはお互い様なんだもん
じゃ、またね
