時々無性に言葉が書きたくなる。
無駄話が多いことは百も承知の助だ。
私のブログでも読んで共感をしてくれる人が居ないとも限らない。
かといって、期待もしない。
ただ感じたままや思いのたけを記したい。
最近毎日聴いているCDアルバムはナット・キング・ コール。
往年のスーパー黒人シンガー。
ナタリー ・コールはお嬢さんだ。
彼女は生前父上とアンフォゲタブルを歌って
世界的に画期的なことをして楽しませてくれたことは鮮明な出来事だ。
話は父上、ナット・キング・コールに戻るが、
私は子供の頃聴いた印象は余り無く、
ただ、モナリザ と言う歌を歌っていた
ピアノを弾き唄う大人の1シンガーであった。
今こうして触れる彼の歌声は気品があり、聴く者の心を慰め、
その暖かい美しい歌声はいつまで聴いていても飽きさせない、
オーソドックスな素晴らしさ、
まさに時代を越えた優しさに満ちていることに気付いている。
彼が育ったのはご両親共に牧師と言う
敬虔なクリスチャンの環境で育ったと言うものだ。
黒人の中でも高い教育が与えられた良い家庭だったに違い無い。
彼の歌声は黒人独特のブルースでもなく、R&Bのそれでもなく、
勿論時代的にもR&Bのスタイルは60年代になって確率されてきたものだから、
彼の歌声は比較的白人に受け入れられたのだろう。
そんな風に勝手に想像していたら、信頼するミュージシャンと話していたら、
確かに黒人からは嫉妬や羨望の的となり、
苦しい立場に追い込まれた時期が有るらしい。
しかし、彼の才能は類い稀なものだろう。
淋しい時や不安な時を包み込んでくれる歌声は少ないが、
彼の歌声は優しく、穏やかに体の隅々に染み込み、安心させてくれる。
そんな歌を、私も唄える様になりたい
と、願いながら彼の歌声に耳を傾けていると、
実に丁寧に唄うし、気負わず、美しく、メロディーも崩すことなく唄う。
これは唄うものの原点だ。
つい自分の好きなように唄ってしまいがちになる。
お手本のような歌なのかと言うとそんなことでもない。
ほのかなセクシーさも感じる。
何しろ今の私の必需品だ。
ナット・キング・コール。
永遠のスターシンガー。