不倫した夫から離婚裁判通知が届いたのは、すごくショックで予想外だった。




原則、

不倫した側から離婚請求を認める事は出来ない。




だけど、離婚裁判の申し立てはできる。 




経済的余裕のある人のみだ。


裁判は時間とお金が莫大にかかる。


特に弁護士費用は裁判が長くなればなるほど

高くなる。



簡単に裁判はできない。




元夫が弁護士を雇っているから、私も弁護士を雇わなざるをえない。




その弁護士費用を考えると裁判を受けることは

できない。


裁判で勝ったとしても、

弁護士費用の方が高額になる。



そんな精神力と経済力は 

私には残っていなかった。




元夫は、なにがなんでも離婚をしたかったようだ。





覚悟が決まった。





     離婚しよう







離婚裁判を取りやめてもらって、離婚調停でたくさんお金をもらってから離婚をしようと決意した。







元夫に連絡をした。






「離婚裁判をやめて、離婚調停にしてくれれば、離婚 を合意する。」





と言った。






元夫は同意をしてくれた。






日が経って、離婚裁判を取り消しているのか心配になったので、家庭裁判所に連絡を入れた。



そうしたら、元夫は離婚裁判を取りやめていなかった。



不在裁判なら、訴えた側の判決に従う形で終わってしまう。




騙されたと思って、元夫に連絡をした。





「離婚裁判が取りやめになっていないようだけど、ど

 ういう事?裁判をするなら、離婚はしない。

 今すぐ、離婚裁判を取りやめて下さい。」







やっとの事で、

離婚裁判から離婚調停に切り替わった。





私はまんまと元夫とその弁護士に騙されかけていた。






我ながら勘の鋭さには感心する。





実際は、元夫が私を騙して不在裁判をして、

元夫と弁護士が裁判に勝つように仕向けたかどうかは、今では分からない。





だけど、自分の身は自分で守らないといけないし、

子供達の事もあるので、

離婚はしっかりと考えないといけない。

冷静な対応が求められると痛感した。