仕事帰りに『デス・レース』を見てきました。
本当は『ブラインドネス』を見ようと思ったんですが、Yahoo!映画での評価があまりにも低いので、こっちにしました。

ノーテンキな映画も好きだし、ジェイソン・ステイサム好きだし、アカデミー監督でないポール・アンダーソンも好きですから。

しっかし、この映画は笑わしてくれます。

冒頭、いきなり「アメリカ経済は崩壊し・・・」って
数画面もテロップで状況説明をやるんだもの。

これ、映画の教科書だったら、一番しては行けない事だよ。
それを確信犯的にやっている。

それだけ、早いところ本題(デス・レースね)に持って行きたかったんでしょう。
おかげでほんの10分ほどで刑務所のシーンになりますから。

あとは、ノンストップで暴力と破壊と殺戮シーンの連続。デス・レースっていいながら、カーアクションよりも銃撃戦がメインだから、スピード感はそれほどでもない(なんせトラックとマスタングとポルシェとジャグァとあとなんだっけ?が混走してるくらいだから車はどうでもいいのよ)けど、武器をゲットするギミックとともに、ドキっとするような残虐シーンの連続で一瞬たりとも気の緩む暇もない。

さらにジェイソン・ステイサム主演の映画ながら、肉体アクションもほとんどない(まぁ、なんと贅沢な!)。しかし、彼の存在感(あの目)が、映画をぐっと引き締めている。

そしてそして、ヒロインのナタリー・マルティネス。お顔を見れば、けっしておばか顔ではないけれど、お体はムッチリ。頭悪そうな大きなお尻と広い肩幅は、最近のスレンダーな女優さんとは対極のお色気ムンムン。残念なことにほとんど露出はありませんが、ラストで半ケツが見えそうなホットパンツでお役目を果たしたというところでしょうか。

見終わった後、映画館を出て数歩もあるけば、細かなディティールは思い出せないほど、中身のない映画ですが、それが面白いと思える私と同じ感性を持つ人には、是非、見てもらいたい映画ですね。
車好き必見!『レッドライン』

クルマとセクシーなねぇちゃんだけがお目当ての映画です。

上映時にはプロモーションも大してやってなかったのか、この映画の存在すら知らなかったんで、あまり期待してなかったのですが、大誤算でした。映画館で見たかったなぁ。

まぁ、なにが凄いって、最初のレースシーンでコルベットのC5(最新型)がぶっ飛びます。ハリウッドの潤沢な予算のある映画でも壊す車は比較的安い車が多いのだけど、突端からこれです。続いてコブラレプリカも飛びました。

ハリウッド映画ってのは、タレントのギャラが映画製作費の半分って相場が決まってるんだけど、この映画、どうみても著名俳優は出ていない。

この手の映画に必須のお色気ねぇちゃんも、どうみても安っぽい。ほんまにそのへんのコールガールを連れて来たんちゃうかってレベル。

主演のおネェちゃんもかなりキッツイ。せめてココをもうちょっと頑張ればもっとヒットしたろうに。。。

じゃぁ、何にお金をを使っているのかというと、映画予算の大半を公道を借り切ってのレースシーンやカーチェイスにかけてるんじゃないかな。それぐらいカーアクションに力を入れています。

公道レースは普通のカーチェイスと変わらないんですけど、走っている車が「それ普通にマンション買えますから」って値段の車。

ランボルギーニ・ムルシエラゴ・ロードスターとフェラーリ・612スカリエッティのバトルでは612スカリエッティがクラッシュ(2500万円)!

なにしろ、次のレースシーンは、おそらく飛行場かなにかを借り切ってます。そしてついにランボルギーニのディアブロが空を舞い、ひっくり返って炎上ですから・・・(4000万円)。

最後のレースではSLRマクラーレン(7000万円)が路側の砂に車輪をとられて転がってくラッシュ! 続いてカレラGT(6500万円)が崖から転落してバラバラ!

とこんな風に書けば、全く中身のない映画に思えるかもしれません。しかし、意外や意外、こういう車メインの映画はストーリーが破綻していることが多いのに、そこそこストーリーもしっかりしていて、飽きる事なく楽しめました。

ただ残念なのは、どうひいき目に見ても車のスピードが300kmも出ていないこと。おそらく公道レースのシーンではせいぜい100km、閉鎖道路でのシーンでも200kmが良いところじゃないかなぁ。ひょっとしたらそれすらも出てないかも。

まぁ、そんな速度が出ていたら撮影できないか。

それでも数千万の車が10数センチの距離でテール・ツー・ノーズ、サイド・バイ・サイドで走る訳ですから、この『レッドライン』一見の価値はありますね。
『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 (Blu-ray Disc)』
早速、借りてきました。

実は1作目は映画館で見たんですよ。
で、映像はともかく内容的にがっかりして、次はレンタルでいいやと。

ただこの作品、映像はwataですから素晴しいに決まってますんで、
DVDもあったんだけど、この映画はBRDで見なきゃと。

映像は期待に違わず素晴しかったですねぇ。

デジタル作品なのに、わざとフィルムグレインがかかってて
「これぞ映画」って気分になります。

しかも、そのグレインが暗いシーンだと重い空気を象徴しているかのような
荒い感じになって、雰囲気は最高です。

音は残念ながらホームシアターシステムを持ってないので、
どれほどのものかは解らなかったのですが、映像はいいですよ。

戦闘シーンなど、かなり動きの速いシーンもあるんですが、
DVDみたいにブロックノイズが出る事もなく、とても見やすかった。

戦闘シーンをはじめとしてとにかく迫力満点すごい臨場感ですよ。

内容は、前作と比べてちゃんと戦いを描いていたのは○。
なにしろ、前作では最後に全員生き返っちゃうんですからねぇ。
命の重みもなんにもなかった。

ただ、子供向け映画でここまで殺伐としていいのかどうかは?

あと、どうにも納得できないのが子供たちの描き方ですね。
長兄のピーターがあまりにも子供っぽい。
伝説があろうがなかろうが、あれでは人はついていかない。
ましてや、カスピアンと責任のなすり付け合いなんて論外でしょ。
カスピアン自身も責任を感じていないしねぇ。

今作では、次男のエドマンドの方がよっぽど大人でした。

あと、あんまりにもアスランにたよりすぎでしょう。
あんな最後はないわな。それまでの2時間はなんだったんだって感じ。

映像が素晴しいだけに、どうにもスッキリしませんね。

ファンタジーであってもそこまでご都合主義はどうかと言う気になりますね。
実際の怪物はほとんど出さずにみごとにファンタジーを描ききった
『テラビシアにかける橋』を見ているだけに、残念です。

『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 (Blu-ray Disc)』
映像を見るという一点でBRDでの鑑賞をお勧めします。