キャシャーンの監督紀里谷和明氏の第二回監督作品『GOEMON』
$ゆかいなおっちゃんの映画日記-ゴエモン
Amazonより



今回は制作(つまり金集めね)にも携わっているんだね。

それはともかく『GOEMON』である。
泥棒の話かと思ったらさにあらず、戦国絵巻、歴史の再構築、
かなりスケールのでかい映画になってます。

また紀里谷監督の世界観も健在。
キャシャーンはレトロフューチャーでしたが、
『GOEMON』は西洋と東洋の融合ではなく、
西洋のフィルターのかかった東洋。逆輸入時代劇ですね。

ラストサムライで幕末なのに侍が鉄砲に無頓着だったりするのと同じで、
もっとくだけた映画だけにさらにぶっ飛んでて、ニンジャはスーパーマンです。

さらに脚本がぶっ飛んでます。面白いです。
五右衛門忍者説というのは昔からありますから、
それを取り入れたのは別段新しくも何ともないんですが、
秀吉をあんな風に定義するのは今までに無かった思い切った脚本です。

それだけに惜しい。

いろんなところでつじつま合わせが行われていて、
あまりにもご都合主義というか、それは無いだろうというような
雑というか安易な展開があり、着想の良さがスポイルされています。

本当に惜しい。

まぁ、何でもかんでも台詞でしゃべらせて説明する
キャシャーンよりはずっと進歩していると思います。

『GOEMON』私はこの映画嫌いじゃないです。
有り得ない街並み、有り得ない衣装。でも華やかで魅力的。
確かに脚本の甘さ、突っ込みどころは多いけれど、
テンポもいいし飽きないで見れたので総合的には高評価です。


最後まで読んでくださったあなたに、全ての良き事が雪崩のごとく起きます。