奥菜恵ハリウッドデビュー作『シャッター』ですが、
監督も日本人、撮影場所も日本人で、プロデューサーも日本人。
奥菜恵も主役とは言えませんね。

結局、主演とヒロインとその取り巻きにアメリカ人を連れて来て
英語劇になっているだけのジャパニーズホラーでした。

グロいところもないし、ハリウッドホラーにありがちなウザイ演出もないし、
ストーリーも奇麗にまとまっているし、映画館の暗さを利用した映画ならではの
演出もあるし、なかなか濃い内容の90分です。

が、全然怖くない。

なんだろう。ホラー映画独特の重苦しさも感じないし、淡々と話が進んでいる感じ。

最初の事故のシーンは良かったのよ。
グッと掴まれたんだけど、その後、力が緩んで監督の手から落ちた感じ。

だってね、ああいう事が起こったあと、普通に戻りすぎるでしょ?
異変が出だしてからも謎や追い詰められている圧迫感が弱いんですよ。

設定が違ってた(というよりあんまりにもテイストが違う)んで
気づかなかったんだけど、これってタイの映画のリメイクなのね。
原作は見たけど、この映画の100倍くらい怖かった。

原作の場合、もっと主人公の男性が追いつめられて行くんだよね。
女性も必死で謎解きをする(だったと思う)。

この映画にはそういう緊張感が皆無なんだよね。
人が死ぬときも唐突だしね。

あと、奥菜恵さんは良かったんじゃないかな。
とてもバツイチには思えない清純な雰囲気と、
ストーカー的な狂気を感じさせる演技とうまく出していました。

そして、見っけものだったのが主人公ベンのアシスタント、
セイコ役のマヤ・ヘイゼン。彼女めっちゃ可愛い。
エビちゃんや萌さんと同じモデル事務所のパールに所属していて、
主にアメリカのテレビドラマとか日本のCMで活躍してます。

ゆかいなおっちゃんの映画日記-マヤゆかいなおっちゃんの映画日記-マヤ


パール プロフィールページより

彼女には日米どちらの作品でも活躍していただきたいですね。

『シャッター』はマヤ・ヘイゼンを見れただけでも良かったかな。


シャッター