『ハプニング』です。
一部で熱狂的名ファンのいるM・ナイト・シャラマン監督の映画。

Yahoo!映画とかのレビューでは評価が低いですが、私的にはアリ。
低い評価をしている人は、自分で考えることを放棄しているのかな?
映画にオチや解説を求めてどうするんだろうと思うのですが。。。

とにかく冒頭のシーンが怖いです。
ニューヨークのセントラルパークで突然人々が停止し、
自傷し始める。描写は控えめですがエグイです。

続いて近くの工事現場で落下事故。
手足がまるでデタラメは方向に向いている死体。
そして次々と人が飛び降り始めます。

そして、主人公が勤める学校にも避難勧告が出て、
同僚と共に同僚の両親が住む田舎に避難することに・・・。

当初は「テロか」と言う憶測が出たのですが、
なにしろ現象の発生地が公園ですから、
主人公の科学教師はその意見にはじめから疑問を感じていました。

徐々に原因らしきものは推測されていくのですが、
それを「へっ?」って思うか、「さもありなん」と思うか、
それによって映画への評価も変わるかもしれませんね。

しかし、原因がわかっても攻撃の手は緩みません。
徐々に主人公の周りに攻撃の輪が狭まってくるのですが、
その過程で、主人公の立てる仮説と、
観客(私)が立てる仮説にズレが出てきます。

最後は(たぶん)私の仮説の方が正しいのだろうと
思うような攻撃の終わり方でした。

つまり、最期のときは愛する人と共にいたいという感情。
危険を冒してでも愛する人の側にいたい。
その純粋な「愛」が彼らに伝わったのだと、
「愛」という感情を持つ人類に猶予を与えてくれたと感じました。

そしてこの現象を分析するテレビ番組のあと、
本当のラストにつながる流れは「やっぱりね」と言う感じ。

喉もと過ぎれば何とやらじゃないですが、
憎悪、疑念、エゴ、そういった「愛」とは対照的な感情こそが
種としての人間を滅ぼすというメッセージですね。

やはり彼らとの共生こそが今後も人類が生き残る鍵なんでしょう。

『ハプニング』はPG12ですが、
ある程度精神年齢の高い人でないと見ても面白くないかもね。


最期まで読んでくださったあなたに、全ての良き事が雪崩のごとく起きます。