カンフーアクション映画好きにはたまらない映画ですね、
『ドラゴンキングダム』は。

なにしろ、二大カンフーアクションスターのジェット・リーと
ジャッキー・チェンが出演しているんですから。

しかもこの二人の手合わせがあるという。なんという至福。

大体において、ジャッキー・チェンは軽妙なコメディタッチのアクションだし、
逆にジェット・リーはガンファイトまで含めたかなりシリアスなアクション。

お互いの領域が重なり合わないから、いくら望んでも競演なんてあり得ないだろうって、
カンフー映画ファンなら誰もが思っていただろう。

第一、どっちが主役やねん?って思いません?

その問題を冴えないアメリカ人青年に主役をやらせることで解決したんですね。
そして二人はその師という立場に落ち着くわけです。

映画としてはファンタジー。
どっちかというとテイスト的にはジャッキーの方が近いかもしれませんが、
アクションシーンはかなりストイックにジェット寄りです。

驚くのはジェット・リーの孫悟空鵜のハッチャケぶり。
なぁんだ、結構好きなんじゃんっ! て思いますね。

あとリー・ビンビンの白髪魔女いいですねぇ。ちょっと化粧濃いけど。
30過ぎには見えないですよ。

味方のリウ・イーフェイは本当に魔性の女やね。
いや、年齢的にはずっと若いんやけど、子供に見えたり、
妙に中性(アンドロジナスでなくユニセックスね)的だったり、
一瞬ドキッとするほど色っぽかったり。。。

中国ファンタジーの荒唐無稽な面白さに、ハリウッド系の質の高い演出や
撮影技術をプラスした娯楽エンターテイメント映画の傑作だと思いますよ。

『ドラゴンキングダム』是非観てください。