世間では大評判だった『ザ・マジックアワー』
私には全く合いませんでした。残念ながら。
映画って、どんな荒唐無稽な設定でも、観客に最後まで納得させられないとダメだと思う。
そういう意味では、コメディにもリアリティが必要だと思うのです。
コメディだからオーバーな演技をしていればいいというものじゃないと思うんですよ。
佐藤浩市さんの怪演にしても、あんなことをクスリともせずにできる部分はさすがですが、
見ていて恥ずかしくなるだけで、面白くも何ともない。
いくら三流以下の売れない役者だからと言って、役者がカメラを探すはずはないし、
そんな事をさせるから、なんでもありみたいな雰囲気になって、
学芸会みたいな映画になったのではないかなぁ。
佐藤さんが怪演しているシーンでも、本来ならそこは命のかかっている場所なわけです。
だとしたら、佐藤さん以外の人には物凄い緊迫感がなかったらいけないはずで、
そういう空気の中、空気を読めないやつが真剣に滑稽をやっているから笑えるんです。
でも、この映画では一番胃に穴の空くような緊張を味わっているはずの妻夫木君が、
緊張というより投げやりのような感じで、必死さが感じられない。
ボスから逃げようとしていないし、逆にだましてやり込めようともしていない。
ただ、その場しのぎをしているだけ。ボスの前ならともかく、映画全編を通して、
最初から最後まで命がけの緊迫感もなく、その場しのぎをしているだけなんだから。
私には深津絵里さんが逃げ出すのをやめた後の、西田敏行さんの豹変ぶりの方が笑えた。
あの演技は、コメディ(だけではないが)を長い事やってこられた西田さんが、
コメディってこういう事だよって、三谷監督に演技で見せているような気がします。
そして最後のグタグタ感。落ちもなければ、爽快感もない。なんか中途半端。
『ザ・マジックアワー』は私にとっては残念な印象しか残りませんでした。
最後まで読んでくださったあなたに、全ての良き事が雪崩のごとく起きます。
私には全く合いませんでした。残念ながら。
映画って、どんな荒唐無稽な設定でも、観客に最後まで納得させられないとダメだと思う。
そういう意味では、コメディにもリアリティが必要だと思うのです。
コメディだからオーバーな演技をしていればいいというものじゃないと思うんですよ。
佐藤浩市さんの怪演にしても、あんなことをクスリともせずにできる部分はさすがですが、
見ていて恥ずかしくなるだけで、面白くも何ともない。
いくら三流以下の売れない役者だからと言って、役者がカメラを探すはずはないし、
そんな事をさせるから、なんでもありみたいな雰囲気になって、
学芸会みたいな映画になったのではないかなぁ。
佐藤さんが怪演しているシーンでも、本来ならそこは命のかかっている場所なわけです。
だとしたら、佐藤さん以外の人には物凄い緊迫感がなかったらいけないはずで、
そういう空気の中、空気を読めないやつが真剣に滑稽をやっているから笑えるんです。
でも、この映画では一番胃に穴の空くような緊張を味わっているはずの妻夫木君が、
緊張というより投げやりのような感じで、必死さが感じられない。
ボスから逃げようとしていないし、逆にだましてやり込めようともしていない。
ただ、その場しのぎをしているだけ。ボスの前ならともかく、映画全編を通して、
最初から最後まで命がけの緊迫感もなく、その場しのぎをしているだけなんだから。
私には深津絵里さんが逃げ出すのをやめた後の、西田敏行さんの豹変ぶりの方が笑えた。
あの演技は、コメディ(だけではないが)を長い事やってこられた西田さんが、
コメディってこういう事だよって、三谷監督に演技で見せているような気がします。
そして最後のグタグタ感。落ちもなければ、爽快感もない。なんか中途半端。
『ザ・マジックアワー』は私にとっては残念な印象しか残りませんでした。
最後まで読んでくださったあなたに、全ての良き事が雪崩のごとく起きます。