献体が死体なら…。 | アンダンテでゆこう。

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『人体の不思議展』

自分は人間を感じるのに相応しい

“薦められる”展示会だと思うのだが

展示の標本が死体に当たるという人も居る様で
物議を醸している。

それに対しての素直な感想…。

馬鹿言ってらあ。

献体が死体ならその魂は何処に行けばいいんだ。

献体からの移植手術を受けた人は皆フランケンシュタインか?!

エジプトのミイラはもう展示する事は出来ないのか?!

こんなふざけた話はない…。

かつてのナチスの人体実験が
ドイツ、あるいはヨーロッパの表現者の
身体創りの基盤になった。

日本軍がマルタと名付けて行った人体実験が
日本の現代医学の礎にもなっている。

だからって何もヒットラーや昔日本がした事を肯定するとかではない。

悪しき歴史も、未来につなぐ事が出来るのが人間なのだ。

貧しい人達が生きる為に呑んだ涙を受け入れ
襟を正して直視する事をせずに
何を裁こうと言うのか…。

それは文字通り、死者への冒涜である。