目方検視郎の死に様(その3)。 | アンダンテでゆこう。

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踵で大地にキスをして!

つま先で地球を回しながら

ゆっくり歩いてゆきましょう。

2009年1月1日(木)【大安】ど晴れ。

0時30分。

メタボ脂肪犯の目方検視郎は体重刑に処された。
言い換えるならばそれは

体重計に乗った…という事である。
服装、眼鏡のみ。
眼鏡の重さは定かではないが、

服装はそれのみであるから
かなり正しい測定ではないかと思われる。

95キロ。

空き巣が入った後の様に荒れた彼の部屋の
《資料》と称された山積みされた書籍の中に
刑事・森側(モリソバ)は一冊の本を見つけた。

『いつまでもデブと思うなよ』 岡田斗司夫


しかし…刑事・森側は思う。


「果たして食べた物をただ書くだけで

 人間は痩せるのか。」


だが目方検視郎は知っている。


「食べた物をただ書くだけがいかに大変かを…。」


正月気分も抜けた今

ついにあの目方検視郎と刑事森側の

戦いが再開される(…と思う)。


それは

ヘルシーと美味しいの

美と食欲の
日々の健康と一時の満足の

同じカードの表と裏の

終わる事を知らない戦い記録なのだ。