カナダのトロントに人民元取引ハブ(中心拠点)を構築する計画について、中国工商銀行(ICBC)(601398.SS: 株価, 企業情報, レポート)のカナダ部門代表は17日、中国が資本勘定の自由化を進めていることから、カナダがハブとしての競争上の優位性を享受できるのはわずか3─4年だろうとの見解を示した。

中国とカナダは昨年11月のハーパー加首相の訪中に合わせ、トロントに人民元取引ハブを構築する計画を発表した。人民元取引ハブは北米で初となる。

決済銀行に指定されたICBCカナダ部門のプレジデント、William Zhu氏は、下院の委員会で証言し、「中国はおそらく今後3─4年以内に資本勘定を自由化するだろう。時間は非常に限られている。人民元決済センターとしての競争上の利点を十分活用するには4年しかない」と語った。

3月23日に決済ハブの開通式を行うことも明らかにした。

また、カナダの銀行に対し、国内外の顧客に対応する人民元建て商品を十分に開発するよう促した。

参考URL:http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0LM04V20150218