【野党、西川農水相追及へ 寄付問題、農協法審議に影響か】

 西川公也農林水産相が補助金交付企業から寄付を受けた問題で、野党は来週からの予算委員会などで追及する方針だ。安倍晋三首相は施政方針演説で「農協改革を断行する」と訴えたが、西川氏が担当する農協法改正案などの審議に影響が出る可能性もある。

 菅義偉官房長官は記者会見で「(西川氏は)取材で事実を知って返金したので、まったく問題ない。だから、予算審議には影響ない」と述べた。

 しかし、野党は昨秋の臨時国会に続き、西川氏の「政治とカネ」の問題を追及する構えだ。民主党は昨秋、今回寄付を受けたのと同じ「自民党栃木県第2選挙区支部」が、西川氏の政策秘書でもある長男が経営する会社から物品などを買っている、と追及した。

 民主党の岡田克也代表は記者会見で「国会で当然、問題になる案件だ。特定の企業から300万円が寄付された時、議員本人が知らないことがあるのか。知らないと言うなら、事務所の責任者はどう考えたのか」。枝野幸男幹事長も「大臣という立場で説明責任を果たさないといけない。今後の国会論戦で、問題点、疑問点をしっかり問いただしていきたい」と述べた。

 昨秋は「政治とカネ」の追及で民主党と共闘した維新の党の江田憲司代表も「事実関係を国会で究明していかなければいけない。説明責任をしっかり果たしてもらいたい」と述べた。

 政府は農協法改正案を3月中にも提出する。予算委員会に続き農林水産委員会などでも西川氏に寄付問題の質問が集中し、改正案の審議が滞る可能性もある。

参考URL:http://digital.asahi.com/articles/ASH2F5HKKH2FUTFK01H.html

#これで首を切れば事実上3人目の辞任だ。