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ブログ等で最近良く見かけるようになったのが、この新たな為替金融取引市場。カードの月々返済額を小額にすれば、利用者が返済する額を減らしてどんどん使用するだろうといった考え方が、物の見事に為替市場を舞台に展開しているこの流行のギャンブルが今回の問題点である。

最初に断っておくが、そのシステム自体は詐欺ではない。やり方次第ではちゃんと儲かる事も出来、勝てば配当もあり出金も出来る、カジノ等と同じ様に一応は確立された市場媒体である。

頭が賢い人ならその仕組みを見て直感するだろうが、大抵の人はこのギャンブルを、FXよりも安全に儲かるのではないかという錯覚を起こす。では、具体的な問題点を挙げて行こう。

簡単に言えば、勝負に勝った場合、掛け金に対して1.75~1.85%の利益が得られる仕組みだが、この事が元金の掛け金に更にプラスで入って来ると考える早とちりもいるかも知れない。これが、FX等と異なり、掛け金だけが没収されるので安全という文句につられる人がいるが、賭け事の世界で何を寝言を言っているのか分からない。どんな賭け事の世界でも賭けた金額がそのまま没収されるのは当然の事で、何も安全でも何も無い。むしろ、問題なのはその短期チャートの変動を予測するというシステムで、長期的な予測をする事でさえ、プロの人にも難しいのを、昨日今日はじめた人が、勘を頼りにこの世界へベットするのだから、それはそれは凄い業界が出来ているものである。

次ぎに問題なのがボーナス制度で、これは一定の金額を入金した人へ配給されるボーナス金額なのだが、当然これをそのまま換金出来るわけでは無く、いわば、賭け場への予備軍資金が支給されるのだ。これが、ある意味FXに近いが、問題は借金では無いのだが、この借り受けた金額を出金する為には、その金額の数十倍の額を賭けに使用しなければいけないという点だ。

勧誘するものは声を揃えて、軍資金は多めにあった方が良いとか、貰える物を拒む様な損をする事は意外等と言って利用者へはボーナス制度を勧めて来るが、かなりの率でこの方法は効率が悪い。

まず、一般的な勝率がまず5割であるのと同時に、たとえグラフ軌道を読む事である程度の勝率をあげられたにせよ、一回の敗北を取り戻す為には損した同額で2回以上の賭けが必要となってくる。これを一回で解消する為に、更なる軍資金を調達しようとし、そこにまたボーナスが派生するのである。

これらを勧誘した業者や個人へはターゲットが入金した際、その都度報酬が入って来るシステムなので、ある程度自らが勧誘したターゲットと、共にプレイをするフリ等をしたり、時には共に賭けたり等の行為を繰り広げる。その上で、親密になれば、更なる軍資金への斡旋も夢ではなくなる。こうした行為は様々な場所で、それこそ「イスラム国」よろしくの、ネットの世界で猛威を振るう詐欺行為に近い行為が横行している。

ネット依存者、特に課金による事への抵抗感を無くした上に、個人への恐怖を膨らませた現代人には、まことに気をつけた方が良い新手の勧誘である。