財務省が24日発表した2014年上半期(1~6月)の貿易統計(速報、通関ベース)は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が7兆5984億円の赤字となり、半期ベースの赤字幅としては、比較可能な1979年以降、過去最大となった。
昨年上半期と比べ、赤字額は57・9%増と膨らんだ。これまでは昨年下半期の赤字額が6兆6558億円と過去最大だったが、これを上回った。
原発の稼働停止に伴う、火力発電用燃料の輸入額が高水準となるなど輸入が過去最大に。輸出も半期ベースでは3期連続で伸びたが、大手製造業で海外への生産移転が進んだことで大きくは伸びず、輸入の伸びが上回った。為替レートでドルやユーロに対して円安が一段と進んだことも、赤字額を押し上げた。
輸入は前年同期比10・0%増の42兆6482億円と過去最大で対前期比では9期連続の増加。原油や液化天然ガス(LNG)などの燃料輸入が膨らみ、全体を押し上げたほか、中国などからの半導体等電子部品が29・4%増と大幅に伸びた。
一方、輸出は3・2%増の35兆498億円と3期連続で増加し、半期ベースとしては過去8番目の水準。ドイツ向けなどの自動車が好調だったほか、液晶デバイスが8・2%増と高い伸び率を示した。
地域別でも貿易収支が悪化しており、対米国の黒字幅が2兆7851億円と5期ぶりに縮小したほか、対EUや対アジアが過去最大の赤字幅となった。中国を含む対アジアも過去3番目の赤字幅だった。
6月単月の貿易収支は8222億円の赤字。半導体を中心とする電子部品の輸出が減少したことなどで、24カ月連続の貿易赤字となった。
参考URL:http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140724/fnc14072409380004-n1.htm
昨年上半期と比べ、赤字額は57・9%増と膨らんだ。これまでは昨年下半期の赤字額が6兆6558億円と過去最大だったが、これを上回った。
原発の稼働停止に伴う、火力発電用燃料の輸入額が高水準となるなど輸入が過去最大に。輸出も半期ベースでは3期連続で伸びたが、大手製造業で海外への生産移転が進んだことで大きくは伸びず、輸入の伸びが上回った。為替レートでドルやユーロに対して円安が一段と進んだことも、赤字額を押し上げた。
輸入は前年同期比10・0%増の42兆6482億円と過去最大で対前期比では9期連続の増加。原油や液化天然ガス(LNG)などの燃料輸入が膨らみ、全体を押し上げたほか、中国などからの半導体等電子部品が29・4%増と大幅に伸びた。
一方、輸出は3・2%増の35兆498億円と3期連続で増加し、半期ベースとしては過去8番目の水準。ドイツ向けなどの自動車が好調だったほか、液晶デバイスが8・2%増と高い伸び率を示した。
地域別でも貿易収支が悪化しており、対米国の黒字幅が2兆7851億円と5期ぶりに縮小したほか、対EUや対アジアが過去最大の赤字幅となった。中国を含む対アジアも過去3番目の赤字幅だった。
6月単月の貿易収支は8222億円の赤字。半導体を中心とする電子部品の輸出が減少したことなどで、24カ月連続の貿易赤字となった。
参考URL:http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140724/fnc14072409380004-n1.htm