世界三大映画祭の一つ、第67回カンヌ国際映画祭で、コンペティション部門に日本から唯一出品されている河瀬直美監督の「2つ目の窓」が公式上映された。

 河瀬直美監督は、映画初出演で主演の村上虹郎さん(17)ら出演者と共に、映画のロケ地、奄美の大島紬の着物姿で登場した。

 「私たちのこの映画にかける思いは世界一です。この映画『2つ目の窓』が自分自身の最高傑作だと思う」(河瀬直美監督)

 今回出品した「二つ目の窓」は、生命や親と子の関係などを淡々と、時に衝撃的な映像で描いた問題作だ。

 「どの賞かは分かりませんが、賞に値する作品だと思う」(試写を見たジャーナリスト)

 公式上映の終了後には、スタンディングオベーションが12分間にわたって続いた。これは、今回の映画祭で一番長かった。

 コンペティション部門には18作品が出品されていて、最高賞のパルムドールの決定は日本時間の25日未明の見通しだ。

参考URL:http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2206075.html

#海外では『そして、父になる』等の家族の絆を描いた邦画が注目を集めている。日本の女性と言えば、家族の中では離婚後子供を拉致し自国に連れ帰るという事で米国ではすこぶる評判が悪いが、映画に於いてはまた別の視点から日本の映画に対する評価が高い。特に、北米では最近やたらと日本映画の芸術点が見直されている。

さて、河瀬直美と言えば女性黒澤明の異名を持ち、地元奈良への郷土愛がぱねぇ監督さんで、自らのコネがあるカンヌの審査員を引張って来ては、奈良国際映画祭を主催する等、勢力的に映画の普及と地元への愛を注ぐ事に情熱を傾けている。一方で、彼女は新人を発掘し育てるという意味では現代の木下恵介と言えなくも無いかもしれない。・・・と、いろいろ言うと彼女自身は困ってしまって、最後には怒るかもしれないが、今まで男性目線で描いて来た作品が多かった中で、今回は女性目線の映画に初挑戦している。女優を発掘する為なら中学校への不法侵入も厭わない性格は、まるで昭和の記者の様である。男勝りと言っては失礼なのだろうが、この場合は褒め言葉に使いたい。