ごく普通の油性ペンで、長さ15センチほどの油性ペンが今月7日、霞が関の財務省の前で破裂していたことがわかった。ロンドンの爆破テロで使われた高性能爆薬とみられる物質も見つかっている。

 今月7日、午後5時半頃、東京・霞が関の財務省前。突然、破裂音が・・・

 「破裂音をさせたのは自分だ」(佐藤容疑者)

 破裂したのは、ネジを詰め込んだ油性ペンでHMTDと呼ばれる高性能爆薬で起動させたと見られている。

 警察官が近くの歩道に座り込んだ男に事情を聴くと、「破裂音をさせた」と話したことから麹町警察署に任意同行。刃渡りおよそ7センチのカッターナイフを所持していたため、警視庁は男を銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕した。

 男は、茨城県利根町に住む無職の佐藤能久容疑者(39)。警視庁がその後、佐藤容疑者の自宅を家宅捜索したところ、黒色火薬のようなものや化学薬品のほか、灯油200ミリリットルが入った導火線つきの火炎瓶など200点あまりを押収。28日、火炎瓶処罰法違反の疑いで佐藤容疑者を再逮捕した。

 「社会に不満があった。生活が苦しかった」(佐藤容疑者)

 HMTDをめぐっては、2005年にイギリス・ロンドンで起きた50人以上が死亡した連続爆破テロでも使われていた。また、国内でも2004年に山梨県で男が自宅でHMTDを使った爆破装置を誤爆させて重傷を負ったほか、2009年にも北海道札幌市で男子高校生が同級生を殺害する目的でHMTDを作製しようとしたなどとして逮捕されている。

 警視庁公安部は、佐藤容疑者に組織的・思想的背景はないと見ていますが、火薬の入手ルートなどについて捜査を進めている。

参考URL:http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2188424.html

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#遠隔操作殺害予告事件で失権の恐れもある公安部が、機密保護法施行前にして久しぶりのメディア露出だ。