
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の知的財産部分の草案だという文書がWebサイトに公開されていた事を何人の日本人がご存知だろうか。
味噌塩醤油新聞をはじめ、牛肉や米がフィーチャーされていて、まるでTPPはその部門だけの様にメディアコントロールされているが、今回はその安い物が入って来て日本人が喜んでいる最中に日本人の埋もれた財産を、機密保護法の元で、米関連企業が根こそぎ秘密裏にかっさらって行く仕組み等は後日に話すとしよう。面白いのは、未だTPP交渉内容の完全な中身は公開されていないが、著作権侵害の非親告罪化、知的財産関連で日本等に法改正を求める事が必要とされる事項が含まれている点だろう。
公開された文書は95ページ・3万ワードに及ぶ。論文をコピペする文化の日本理系でも、この程度の英文であれば容易く読める範囲の内容だ。
TPPの知財関連、主な条項に(1)著作権保護期間の20年延長、(2)著作権侵害の非親告罪化、(3)著作権侵害に対する法定賠償金の導入、(4)「3ストライクルール」を含む不正流通防止関連事項が含まれている。著作権侵害が非親告罪化されれば2次創作同人誌などの摘発が容易になり、米国内に於ける著作権対象外の出版物における版権もしかりで、更には有明東京国際展示場東京ビッグサイトを初めとする日本中に展開する同人誌関連も全て禁止である。
それでも日本人はまだまだ安保や嫌韓や反中や靖国等でアベノミクスマンセー体制を維持し続けたい様である。
そもそも論だが、政府から何のお金を貰って動いているか分からない似非右翼団体や仁侠組織がこの運動の扇動の切り込み隊長だが、いの一番にこれらの利権が侵されるのは彼ら自身だという事に、踊らされている人々程末路が御目出度いのは面白いところである。
賢い仁侠組織は既に法人化の流れに行き、昔堅気の山菱系の資産は脅し代わりに世界中で北朝鮮の資産と同じく凍結されていく。つまりは、最終的に彼らの上納金の行き先は、ゴールドマンサックス等の企業だと言う事である。
参考URL:http://wikileaks.org/tpp