現時点で憲法改正は司法の側から言っても許されない。選挙は有効の判断を下しても、違憲状態のままの選挙で勝ち得た代議士3分の2が憲法改正をする事態になれば、流石の最高裁も存在意義を問われかねない。ことココに至って選挙無効が言い渡された場合、統治国家における政権の正当性は失われ、中共以下の下劣国家に成り下がってしまう。これを回避する方法として浮上しているのが、衆参ダブル選挙だが、TPP交渉参加後に明らかになる条件が今後報道され続ければ、その内容を大本営発表しまくるメディアの前に、霞ヶ関の思うツボと言わんばかりに政権のレイムダックが始まりだす。年金記録の自爆テロと同じ事が又しても繰り返されたのである。
 
 以前の小泉純一郎氏には毎年の靖国参拝という、後顧の憂いを絶つ伝家の宝刀があった。しかし、安部氏には韓国と統一教会に遠慮があるのか、その大鉈を触れない現実がある。詰まる所、選挙では3分の2どころか、過半数も難しい状況であり、維新の会の勢いももはや関西ケベック党で、関西以外では比例以外取れない事が分かった。しかも石原御大は病に臥した。このままでは勢いだけは良いが、全中をはじめ日本医師会や各業界団体が今後離反していく中で、投票率の低い選挙では現実的に憲法改正どころの話ではない。

 起死回生の一手は、安部さんは辞任覚悟で選挙制度を大胆に組み替え、選挙前に小泉進次郎に英断をもって政権を禅譲。衆参ダブル選挙を彼の顔で戦うこと。これしか無いであろう。