アイヌ民族党に栄光あれ！

【アイヌ民族党】
http://www.ainu-org.jp

日本では義務教育で擦文土器からオホーツク時代を経てアイヌ文化期に至るまでの歴史を考古学の様に教え、今では単一民族国家日本をうたい、他民族を鑑みないが、日本は北海道と沖縄を編入した時点で立派な他民族国家なのである。ここでも何度も触れて今さら感が強いが、カジノ誘致にアイヌ国籍の人である事を条件にする特例措置、それこそ北米における先住民のような扱いを、この国がして行くのか否かは別にしても、政党を作れる事だけでも、日本においては、アメリカで虫けら以下だった黒人が大統領に就任する位の出来事なのである。ハシシタ大阪市長の出生に関する差別話とは雲泥の差がある。１９９４年に日本史上初めてアイヌ民族の国会議員が参議院で選出されたが、自民党の取って来たアイヌ民族に対する強制同化差別政策を、この時初めて転化する歴史的な時期であった。皇民化政策によって琉球人を日本人化した明治維新後の新政府と、戦後の琉球の問題とを比べても、アイヌ民族の扱われ方は、もはや人間としての扱いがなされていなかった粋に達している。仮にも琉球は中国へ使者を送る回数の多さから、その立場を利用した王朝を立てていた歴史があるが、アイヌ民族はまさに土人的な集合体組織のようなものでしか無く、蝦夷地における大和民族との抗争は、江戸時代から維新にかけての時代の中で、完膚なきまでに侵略され尽される事になる。だが、それでも現在の北米において、一般の国民と同様の教育機関に通う事さも難しく、未だに様々な環境において差別がある、北米先住民にくらべると、今のアイヌ民族の立場は、まだ幾分改善されて来たという点も否定出来ない。

今後は彼等の文化復興に限定される事無く、アイヌ民族がアイヌ人である事を誇れるようにする事。日本の右翼は、中国のチベット同化政策に文句を言っている暇があったら、このお膝元の事こそが、北方領土をロシアと係争してる日本の取るべき第一の政策でもあるはずだ。