日中の太陽の日射しも厳しく、夏の熱波があついこの時期晴れ、日陰に入ったり喫茶店でくつろいだり、もしくは家へ帰って来てから、麦茶やジュース、そしてビール等様々な飲料水で喉の乾きをうるおす事も多いだろうがビール、そんな中すこしエレガントに夏を涼める飲み物の一つが、夏に限らず人気の飲み物であるアイスティーだ。

 紅茶の歴史は古く、中国からシルクロードを通ってヨーロッパまで伝来するも、船本格的にジンやビールに替わって庶民の飲み物として定着するのは、大航海時代の末期、英国が東インド会社を設立した後の事になる。メモ上流階級の優雅なティーパーティーから、今やアメリカ保守派の象徴としてもその名前が使われる程、近代史における紅茶の存在は、一交易食品の枠には収まらないものになっている。お金カフェインが含まれる珈琲はその起源をアラビア半島に始まり、強壮剤の役割を兼ね、活力の源として珍重されて来た歴史がある。アップ今でも、コーヒーハウスが、スターバックス等に代表されるように、専門職や知識人の意見交換や情報交流の場である役割を兼ねていたのに対して、紅茶はまさに俗世間と世俗を離れて、一服の安らぎのを味わう優雅な空間を提供してくれる代表格であった。コスモス

 さて、そんな紅茶も極めれば当然茶道における茶碗や作法と同じく、紅茶にまつわる陶磁器の世界から単純に茶葉の味を極めるに至るまで、それはそれは千差万別の深みがある世界だが、とりあえず今はあつい話題は避けて、単純に紅茶を飲む事だけを考えようw。ニコニコ

 オーチャードティーやその他アイスティーをベースにしたバンシアサンセットやセパードフルーツ等の紅茶をティーハウスで飲んだ事のある人も多い事だろうが、実際問題紅茶をおいしく入れるのは、珈琲をおいしく入れるよりも結構難しい。その為、ドリンクバーでティーバックで飲む紅茶
やファミレスで出て来る付け焼き刃の入れ方をした紅茶を飲むくらいなら、お冷の方がお金の節約になる。ただ、一個だけドリンクバーでアイスティーをおいしく入れたいなら、紅茶のパックを2つ使い、ほんの少しだけマグカップに濃い紅茶を作り、良く蒸らして漉されたティーをコップにアイスをいっぱいに入れたところに注ぎ入れる。これが実はドリンクバーで飲める中で一番贅沢な飲み物になる。そして、これには諸説あるだろうが、個人的な意見としてはアイスティーにする際には安価な紅茶の葉っぱの方が、絶対においしく入るのだ。ラブラブ!

 ではここで、あつい夏にピッタリのちょっと甘味のきいた、北欧では普通に飲まれるジャム入り紅茶のアイスティー版を、オリジナルな入れ方で一つ紹介してみたいw。

1 新鮮な水を沸かし、ティーポットとカップを温めておく。

2 一杯分約80ccくらいの量に対して、茶葉ならばスプーン一杯弱。分量で言えば3グラム程をポットに入れる。ティーバックの場合は2つ使用する。

3 沸かしたお湯を注ぎ入れる。

4 ポットに蓋をして1分ほど蒸らす。

5 カップにジャムをスプーン2杯程入れておく。

6 カップに紅茶を半分程注ぎ入れて、ジャムを良くまぜて溶かし、紅茶ベースを作る。

(ここでお客に出す場合等は漉してジャムの中身を乗り除いておく)

7 グラスに氷をたっぷりと入れる。

8 紅茶ベースを入れたら良く混ぜて、最後に残りの紅茶半分をグラスの上まで注ぎ入れ、急冷させて完成。

 一見非常に贅沢な作り方に見えるが、実際問題英国人は一日の中での紅茶を飲む時間を大事にする。それは階層を問わずそうだ。日本でも茶室で飲む抹茶から、自販機で購入する「お~いお茶」に至るまで、なにも態々ティーハウスに行かなくても、数シリングで紅茶の時間を嗜み、安いお金で道ばたに座って軽く飲むような感覚は、古今東西変わらない庶民の習慣のようだ。にひひ