被災時には人助けをするという不文律が山菱の大門にある事は有名だが、同じく東のハマの組織も同じ行動をとり、東京の住吉もそれに続いた。人々の中には西からのなんちゃって災害物資を闇市で売りさばき、被災者を食い物にする外道もいるが、反社会性力でさえ人情を重んじて行動するのに、一般人がガソリンや飲料水の買い占めに、不道徳な醜態を晒すパラドックスな気質を持つのが、今の日本の現実なのだ。世界に称賛された規律に満ちた被災者の秩序あるモラルの高さの裏を返せば、アウシュビッツ顔負けに未収容遺体から金品を奪う窃盗団や、掠奪、強姦等の行為が蔓延していた現実がある。表裏一体が社会と人間の精神構造そのものを如実に表している。

そんな中にあって最近一番幸せに感じたニュースが、
オーランチオキトリウムに関する話題である。旧東京教育大学から出て来たこの話は、植物から石油の代替原料になると同時に、有機物をエサにするというから、実現すればドラえもんの描く未来社会がすぐそこまできているような実感で、嬉しくなる。実際にアメリカ依存から脱却する制作をする事は危険が多くなるが、こうしたエネルギーの開発に限定しているところが、筑波大学の賢いところだと言わざるを得ない。内閣調査室が本気で囲う程の力の入れようで、国家機密に指定し国も本腰でやる気をみせている。なんでもいい、こうした事に実際に世間が感心を持ち賛同する意見が多くある事も、人間がそんなに捨てた存在でない事を再確認し、生きる希望さえも与えてくれるではないか。^^