風評被害の勢いは留まる所を知らない。今回死者を出してしまったユッケ牛は、震災、原発事故後の4月13日に某店が仕入れ、加工していた福島県産だという事実が、シラっと公表されている。食中毒、大腸菌での死亡と報道されているが、一番大本営の頭を悩ませるのは、今回死亡した40才の女性から0111も0157も検出されない事だ。そして、ユッケ牛を食べていない客からも発症しているという事実である。HUS発症率は通常、食中毒の1~10%、また某店での事件では59人のうち23人がHUSを発症している。過去にO111で死亡した例はいまの所出ていない。そして「女性からO111、O157などの腸管出血性大腸菌は検出されていない」部分が数日後にはマスコミの報道からは削除させて、報道管制が敷かれた。過去にも起った食中毒事件なのか、それともそうでは無いなにかなのか。今更舵を切り難くなった当局と社会記者クラブのマスメディア達は頭を抱えている所だろう。ちなみに、IAEAのデータでは原発から40キロ離れた飯舘村で1平方メートル2000万ベクレルというチェルノブイリの最高数値380万ベクレルを大幅に超える
数値を計測しているらしい。事態を隠すにしても、公にするにしても、焼き肉業界をはじめ、畜産業界はいっその事、事実を公表して福島を捨石にして自分らだけ助かる道を選ぶだろうか? どちらにせよ、事態はますます深刻になっている。

