男も女も浮気はするもので、それを付合っただの籍を入れたからだの言って抑制し錠前をかけることの方が生物学的に言えば不自然なのだ。ただ、社会倫理上女の浮気は男の浮気に比べて罪が重く、他宗教では万死に値する程の物として扱われる。何故か?一般論としてだが、男性は関係をもった女性を一途に愛し、女性はそれを信じると言う形態が理不尽ながらも男女の基本的な体系である。そうした場合、女性の通念としては男性は浮気をするもので、それは倫理に反するが、訓告処分にて御咎めを食らう程度の物でしかない。言わば、浮気は男の甲斐性なのだ。翻って女性の浮気は男性が自分のみを見てくれている者として信じた誓を裏切った、反逆行為に値するのだ。心理学的に言っても、男性の正室に対する心の依存度は、側室には万年叶わない。つまり、いくら浮気をしても男性は心までは浮気をしない、その殆どは所詮は遊びなのだ。だが、女性の浮気は心をセットで持って行かれるガチなもので、女性が浮気をした場合、その何割かは刃傷沙汰に発展する危険性がある。さてさて、春の暖かいそよ風は男性の心にささやかな恋の風を運んで来る。それが軈て芽を吹き青葉を茂らせもうすぐ実を実らせようかと言う時…、秋空を眺める女の心の中にも、冷たく吹き付ける気持の変化の兆しがやってくるものなのだろうかw。