『経済評論家の父から息子への手紙』 | 独身アラフォーの実家ぐらし。

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吾輩は41歳独身実家暮らしOLである。

結婚願望はまだ‥‥‥ある。

余命3ヶ月という闘病中、経済と向き合う上で『明るい人生のマニュアル』であって欲しいと執筆された人気経済評論家 山崎元さんの最後の書き下ろしです。余命宣告を受けた方が書いた作品というのは重みが違う。最後に伝えようとしてくれている内容を一語一句丁寧に読むことを心がけました。


自身の12回の転職を経て体得した処世術が多くちりばめられ、長年追究してきた、お金と人生、幸せについて、いちばん大事なことが息子への語り口長で温かくユーモラスに綴られています。


実際に息子へ送った手紙原文も全文収録されています。これが愛情とユーモアに溢れていて心に響きます。泣いてしまいます。



【印象に残った言葉】

◾️失敗しても致命的でない程度のリスクを積極的に取って、リスクの対価も受け取るのが、新しい時代の稼ぎ方のコツだ


◾️資本主義経済は、リスクを取りたくない人間から、リスクを取ってもいい人間が利益を吸い上げるようにできている。

経済は「適度なリスクを取る者」にとって有利にできている。


◾️その為には株式(投資)と上手に関わるいく必要がある



投資関係以外で気になったこと↓

①会社員は取替可能な存在

②ウィスキーは蘊蓄がワインより一桁少ないから産地の特徴を覚えるだけでかなり楽しめる

③意思決定にあたっては、サンクコストを無視して、これから変えることのできる将来にのみ注力することが正しい

④他人よりも2割増しくらいを目標に自由を拡大してみるといい。



***

① について

3年程前から「多能工化」という名目の下、会社は取り替え可能なように私達を教育している。意図的に「あなた達は取り替え可能な存在なんだよ、嫌なら辞めれば」と圧をかけられている気がする。効率よく従業員を使うための多能工ですね。無理矢理にもチャンスと思って出来ることを増やせたらと思います。働かせてもらっているので会社には感謝しなければ。


②について

よし、体調が良くなったらまたウィスキー再開しよう。


③について

これが一番難しい。

サンクコストが大きくなりすぎて、簿記も仕事もやめられない。費やした時間が多すぎて、当時価値をさほど感じていなかった若さを失った。

今となっては若さは何物にも変え難いものだと認識している。失って気づくとはこのことだなと。

婚活においても転職においても若さは最も重要な要素の一つだと今なら断言できる。

おまけにたとえ簿記1級取れたとしても転職できるわけではない。経理業界では経験と若さが重要だから。引き際も大切だなと。簿記の勉強時間を他のことにあてた方がよっぽどいいことはわかっているけど、どうしても形(合格)にしたいのでズルズルと時間(と若さ)を失い続けている現状。機会損失とはこのことだ‥



④に関して

働き方、思想、家族関係、時間の使い方、趣味、恋愛、交友関係、など対象は何でもいい。時に他人との軋轢を生むとしても、2割増しくらいなら許してもらえることが多いだろう(本文より抜粋)

→よし、会社で有給を2割増しで取ろう。