『くもをさがす』からのほとんど会社の愚痴 | 独身アラフォーの実家ぐらし。

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吾輩は41歳独身実家暮らしOLである。

結婚願望はまだ‥‥‥ある。

『カナダでがんになった。

あなたに、これを読んで欲しいと思った。』



西加奈子初のノンフィクション作品。


本は読み終えたらすぐ売ってしまいますが、

これは絶対に手元に残そうと決めた。

私が重篤な病に罹患した時、間違いなく読み返したくなる本で、大好きな西加奈子様の文章に勇気をもらえるからだ。多量に引用されている国内外の古典作品や文学作品、歌詞や格言などは疲弊した心を癒し、希望を与えてくれるはずだ。



そして文章から、カナダの景色を信じられないくらい鮮明に思い出した。大学時代にカナダのトロントで1ヶ月過ごしました。そこでのかけがえのない思い出達。私の青春時代の一つです。将来に夢と希望を持ち、何者にもなれると本気で信じていたあの青春時代。懐かしいくて甘酸っぱくて思い出すとなんだか泣きたくなります。


かわいい♡



***

仕事でクレーム対応もしていますが
「カスハラ」という言葉ご存知ですか。

「お客様は神様だ」という行き過ぎたお客様様至上主義が生んだクソみたいな客がとんでもクレームをつけ従業員を疲弊させるハラスメントのことです。悪質なクレーマーですね。

こういうカスハラに遭遇する事があります。
正当な要求はないので、落とし所がわからない状態でひたすら宥めたり、この時間の何という無意味なことか。

すべてのクレーム対応は
話を聞くこと(傾聴)が最も大切で
全てのお客様に寄り添いなさいと
教育されます。

否、そんなわけねえだろと。

お客様かクレーマーなのかを早期に判断して
メリハリを持って対応することが大切です。
お客様は真摯に対応、クレーマーはある程度のところで切り捨てていいと思うんですね。

カナダ人の思考についての抜粋↓
店や会社で何か不備があっても、それは自分達の責任ではないので必要以上に頭を下げる必要がない。


悪質なクレーマー相手に
頑張る必要は全くありません。


エスカレーション対応なので
癖強めのお客様が多いのかもしれませんが。


さらにもう一つ。
『過剰なサービスは』だと最近思います。
サービスは正当な対価を払って受けてください。
そうしないと適正価格で勝負しているお店が潰れてしまいます。

例えばコールセンター。
何もわからないから電話しました。
取説も読まずに使用方法を
イチから説明して欲しいとか。
まあこれは仕事なのでギリokとしても。

商品の内容は案内できますが、
そもそもの携帯の使い方やパソコンの繋ぎかたなど聞いてきたり。
そしてその対応に1時間かかったりとか。
おかしいと思います。

1時間丁寧に対応して偉かったねとか
上司が声をかけているのを見ると
毎回げんなりします。

そのせいで電話がつながりにくくなったりするわけですし。

上司ならやることあるでしょう
ガイドライン作って下さい、
ここから先はやらなくていいよという
ラインを示して欲しいです。
みんなただ我慢して、疲弊しています。

携帯もパソコンも今では
有料で操作方法の案内サービスをしてますよね。
そういうところにお金を払いたくないから
商品と関係あるように見せて
携帯やパソコンのことを
平気で電話で聞いてくるのだと思います。

一度ならまだしも、そういう人は何度も電話をしてきます。
なんてせこい人間なんだろうと思ってしまいます。

でもこういうせこい人や
自分で調べない人達のおかげで
コールセンターの仕事があるということですよね。

迷惑なお客様や分からず屋のおかげで
私の仕事がある
愚痴を言いつつも会社には働かせて
もらっているので感謝しなければと思います。

思いつつも‥
最近やりがいが見つけられない。

あと。
テレビでもめちゃくちゃ安いお店とか
紹介してるじゃないですか。
お店の方の温かさの表れで
お客さんが喜んでくれるなら
うちは赤字でもいいんですとか、
一見素敵ですが。
自己犠牲は美しくないし
健全な社会を歪ませる。

企業努力のうえ適正価格でサービスを提供しているお店に迷惑です。
適正価格なのに売れなくなってしまいますからね。

サービス残業している人達。
あれなんなんですか。
仕事は責任を持ってやる事が前提かつ当然です。
終わらないのであれば残業が必要な時もあります。
その場合は堂々と残業を申請すればいいじゃないですか。
なぜ遠慮して申請しない奴がいる!?
後ろめたいことがあるから?
そういう人がいると周りの若手達が
申請しにくくなると思いませんか?
私は絶対に申請しますけどね。


自己犠牲は美しくない
悪しき企業文化を根付かせてしまう


ついつい熱くなってしまいました。

最近体調が悪すぎて常にイライラしています。

いかん、本当に気をつけないと。

体調管理ができなくて

イライラが止まらない。


****

印象に残った文章を。

日本の現状についてカナダとの比較していた部分抜粋です。


休まず限界まで働いて、やっと得た昼休みや休日。ほとんどの人は誰かに何かを提供する職業についていて、そして中でも多くの人が自分の物理的な、そして時間的なスペースを削ってまで他者に尽くされければならない。そしてそんな人たちが自分たちの仕事を離れた時、やはり自分のことスペースを守るために、どうするだろうか。

優先座席で寝たふりをするビジネスマン、バスの中でベビーカーを蹴る人、近所の保育園に「うるさい」と書いた手紙を投函する高齢者、それらはすべて日本で起きた話だ。

私達はそれぞれのスペース、居場所を守るために、必死で生きている。

KAROUSHIということばが国際的に認知されるほどの労働時間、どれだけ働いても30年以上景気が回復しない国で、私たちはそれぞれのスペース、居場所を守るために、必死で生きている。
他社のスペースを尊重出来なくなるほど、追い詰められているのだ。

バンクーバーの人は自分の居場所を守る事を当然と考えているし、それが可能な環境にある。
どれだけ忙しくても定時で帰るし、医師不足の中でも医師が8ヶ月の育休や2ヶ月の有給を取っている。

店や会社で何か不備があっても、それは自分達の責任ではないので必要以上に頭を下げる必要がない。
店や企業のサービスは日本と比べると格段に劣るが、職場を離れた彼らは、街で他社の居場所を守ることを是としている。

老人に席を譲るのは当たり前だし、ベビーカーには一番広い場所を譲るし、子供たちが大声を出すのは当たり前だ


***
物理的な豊かさと心の豊かさについて考えさせられる文章でした。


今の私に必要なのは『余裕』
余裕がないと人には優しくできない。
余裕がないと人生は楽しめない。

体力的にも精神的にも余裕が必要
金銭的にも時間的にも余裕を増やしていきたいです。

まずはとにかく体調管理。