『傲慢と善良』
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とにかくこの本は心抉られます。
婚活中の人(独身者)は傷つけられることでしょう。
メンタルが弱っている時は読まない方がいいかもしれません。
でも読んだ方がいいです。
誰にも教えてもらえなかった
「気づき」が確かにあります。
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主人公の翔と真実。
婚活で出会った2人は現在婚約中‥
というところからストーリーは展開します。
婚活中のあのドロドロとした気持ち。
婚活をしたことがある人なら誰でも持っていたと思います。
この本ではあの「ドロドロ」とした得体の知れないあの気持ちが言葉で生々しく描写されています。
私は翔でもあり真実でもありました。恐ろしいほどに2人共に共感しました。
自分の過去を思い出し、読み進めるたびに心が擦り減るのを感じました。真美が自分に似ているからこそ、真実のことが大嫌いでした。
でも真実は悪い人間ではないのです。むしろ善良な人間。そして善良であるが故の傲慢さ。善良の中に隠している傲慢さ。
私の中にある傲慢さを暴かれているようで恥ずかしくなりました。
自尊心は低いくせに自己愛は強い。
この言葉ほど私にもぴったりなものはない。
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「縁結び 小野里」(←結婚相談所)での小野里夫人とのやり取りは、特に心を抉られます。相談所のプロの人の言葉に傷つきました。なぜ私が結婚できなかったのかと見透かされたようで。
婚活中に出会った異性に対して
「いい人だけどピンとこない」
「経歴はいいけどピンとこない」
「全然ピンとこないなぁ」
誰でも感じたことがあると思います。
このピンとこない気持ちの正体がしっかりと言語化されていました。
自分につけている点数より相手の点数が低い時にピンとこないと感じるようです。
以下小野里夫人の言葉より。
『ピンとこない』
相手と会って条件は申し分ないはずなのに、ピンと来ないから決断できない。
ピンとこない、の正体は、その人が、自分につけている値段です
自分はいくら、とつけた点数に見合う相手が来なければ、ピンとこないといいます。
私の価値はこんなに低くない、と。
皆さん、ご自身につけていらっしゃる値段は相当お高いですよ。ピンとくる、こないの感覚は、相手を鏡のようにして見る、皆さんご自身の自己評価額なんです。
つまり人は自分の自信のあるポイントで
相手を採点しているということのようです。
例えば外見に自信のある女性が
外見に無頓着な男性にピンとこなかっり。
その男性は経歴も年収も性格も全て優れてたとしても、自分の自信のあるポイントで採点して相手に下の値段をつけてしまうということ。
さらに小野里夫人は言います。
とにかく自分につけてる自己評価額が高い
皆さん、謙虚だし、自己評価が低い一方で、自己愛の方はとても強いんです。
一人一人が自分の価値観に重きを置きすぎていて、皆さん傲慢です。
私も傲慢だったなと。
今まで出会ったピンとこないと感じた男性達。
同時に私も数々の男性からピンとこないと思われてきたんだなぁと。
‥‥婚活怖いよぅ。
◾️映画化決定したようですね。