子どもの生活の中で多くの時間を費やす「遊び」。

遊びは子どもの成長にとってとても重要な成長の役割を果たします。

 

子どもが遊びによってどのような成長を果たしているのか、

ママやパパが意識をすることで、

より多くの異なった体験をさせ、様々な成長を促すことが出来ます。

 

子どもの心と脳の成長の上で、幼児期に一番大切にしたい「遊び」の役割について解説します。

子どもの「遊び」について考えたい理由

砂遊びをする子

子どもにとって「遊び」とは、

成長のために必要なことが全て詰まったものです。

 

産まれたばかりの赤ちゃんは、

原子反射という生物学的な反射によって生きていける状態で生まれてきます。

 

その後、「遊び」を通して様々なスキルを身に着けて成長していくのです。

 

子どもにとっての遊びは、

授乳や食事、睡眠、などと同様に成長に不可欠な大切な要素のなのです。

 

しかし、現実には科学技術の急速な発展や、

生活様式の変化より幼児が身体を動かす機会が減少傾向にあります。

 

そして、その変化はこのようにも危惧されているのです。

 幼児にとって体を動かして遊ぶ機会が減少することは、その後の児童期、青年期への運動やスポーツに親しむ資質や能力の育成の阻害に止まらず、意欲や気力の減弱、対人関係などコミュニケーションをうまく構築できないなど、子どもの心の発達にも重大な影響を及ぼすことにもなりかねない。

文部科学省 幼児期運動指針

 

これは、逆に言うと遊びの役割と成長させていきたいスキルを意識することによって、

子どもの心や身体の発達を促すことも出来るということでもあります。

 

まずはママが「遊びの役割」を知ることが大切です。

遊びの役割

 

子どもは生まれて間もなくから、

そのステージに合った遊びを絶えず続けていきます。

 

子どもが遊びを通して、どのようなスキルを発達させていっているのでしょうか。

1.体力・運動機能の発達

落ち葉遊びをする子

まずは身体を動かすことによって、

子どもは体力をつけていきます。

 

少し動くだけでも疲れて寝てしまう赤ちゃんが、

1,2年で走り回って遊べるようになるほど体力をつけます。

 

また、産まれてから3歳までに脳の80%が作られるほど、

幼少期には神経機能の発達が著しいです。

 

生まれてから3歳までに遊びの中で様々な運動刺激を受けることによって、

動きや力のコントロールなどを習得することが出来るのです。

 

子どもは、まずは肩や腕、脚などの大きな動きをするようになり、

徐々に手首や指先など細かい動きも出来るようになります。

 

子どもの発達に合わせて、様々な運動刺激をあたえてあげられるのが「遊び」なのです。

 

子どもは成長と共にお気に入りの遊びが変化します。

高い所に上りたがったり、

本棚から全部本を落とすことをひたすら繰り返したり。

 

ママとしては「危ないからやめさせないと!」

「片づけが大変だからやめて!」と思うかもしれませんが、

子どもは運動機能を成長させるために特定の運動を繰り返し行っているのです。

 

子どもが今伸ばしたい運動機能がどのようなことなのか、

よく観察して安全に、ママにとってストレスにならない環境を提供してあげたいですね。

 

2.興味や好奇心を高める

家遊びをする子

遊びは誰かから強制的にさせられるものではなく、

子どもが自ら進んで行うことです。

 

遊びはいつも、

その子どもの興味があることで行われます。

 

何かに対して興味関心を示し、

それに注意を向けていく、

という子どもの意欲的な心が成長する大切な役割があるのです。

 

自分からやりたい、

という自発性や何かに好奇心を持つということは、

なかなか外から教えにくいことです。

 

兄弟や親、お友だちが楽しく遊んでいる様子を子どもに見せてあげることは出来ますが、

実際にその子が興味を示すかどうかまでは子ども次第。

 

この貴重な興味や好奇心、

自発性を育てていくのが「遊び」の役割でもあるのです。

 

子どもは大人とは大きく異なる視点を持ち、

大人にとっては「つまらないこと」に興味を示すことも多々あります。

 

せっかく動物園に連れていってあげたのに、

展示されている動物ではなく、

足元を這うアリやダンゴムシにばかり興味をしめすなんていうこともよくあります。

 

親としては、せっかく動物園に連れてきたのだから、

と象やキリンに注意を向けようとしたくなりますが、

まずは子どもが興味を示しているアリの観察の時間も大切にしてあげたいですね。

 

 

 

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