ママが自信を持って子どもと関わる土台を作る
ママのセラピストマインドを開花させる専門家
公認心理師*臨床心理士YUKAです。
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今日は脳科学的に証明されている
子どもの脳を傷つける親の言動についておつたえします。
ここ数年、
マスコミでも大きく取り上げられ
多くの方が知るようになった「虐待」
この虐待に関しては4つのカテゴリーがあります。
1. 身体的虐待
殴る、蹴る、激しく揺さぶる、などの暴力など
2. 精神的虐待
言葉による脅し、無視をする、子どもの前でもDVなど
3. ネグレクト
食事を与えない、お世話をしない、子どもだけで家に置いておくなど
4. 性的虐待
性的行為をする・見せる、性器を触る・触らせるなど
平成30年度の厚労省の児童相談所での
児童虐待相談対応数(速報値)では
心理的虐待 88,389 (55.3%)
身体的虐待 40,256 (25.2%)
ネグレクト 29,474 (18.9%)
性的虐待 1,731 (1.1%)
という結果になっています。
この数を多いと感じたか
そこまで多くないと感じたか
ひとそれぞれだと思います。
この「虐待」という言葉だと
自分とは関係ない…
と思う方がほとんどだと思います。
一方で
この「虐待」と似た言葉で
「マルトリートメント」という言葉があります。
これは「不適切な養育」と訳されます。
・イライラが度を過ぎてつい子どもに怒鳴ってしまった
・子どもが寝ていたので、そのまま寝かせておいて近所のスーパーに買い物に行った
・オムツ・授乳が必要で泣いている赤ちゃんを、長い間放っておいた
・スマホ(YouTubeやLINEなど)が気になって、子どもの話を聞き流す
・絶対にしてはいけない約束を破って、危ないことをしたので手加減をして叩いた
このような言動になってくると、
1度や2度したことがあるというママ
月に何度かしてしまっているというママ
たくさんいますよね。
このマルトリートメントも
頻繁に継続的に行われていると
子どもの脳に影響が表れてしまうのです。
子どもは辛い現実から自分を守るために
脳を変形させて
その刺激を受け取らないようにしたり
意図的に鈍感になったり
反応しないようにするのです。
子どもへの直接的な言動は
子どもへのマルトリートメント、虐待
として気づかれやすいですが
夫婦間のDVも
子どもの面前で行っていると
それは子どもへの「虐待」となります。
私も知ったときに驚いたことなのですが、
このDVの目撃で
身体的DV(殴る、蹴るなどの暴行を見る)
ことと
言葉のDV(暴言、脅迫、罵りなどを見聞きする)
こと。
どちらが脳への影響が多いと思いますか?
なんと、
言葉のDVの方が影響が大きいのです。
脳の後頭葉にある視覚野の一部、「舌状回」(単語の認知や夢を見ることに関係する部分)へ大きさを測った時に
DV目撃をしてきた子どもたちは
その大きさが
身体的DVの目撃―3%小さい
言葉のDVの目撃―20%小さい
となっていたのです。
子どもの前(もしくは聞こえる範囲)での
夫婦喧嘩は絶対にしたくないですよね。
冷静な話し合いであればいいですが
ヒートアップして、お互いに制御がきかなくなり
もし罵り合いなどに発展していくと
こんなにも子どもの脳に影響を与えてしまうのです。
私は夫婦間の意見の衝突を
ある程度大きくなった子どもに見せることは
大切だと思っています。
ただそれが
大人同士の話し合いが出来る状態であること
そして、きちんと仲直りの過程まで全てみせること
が条件です。
社会に出ると
意見の違う人はたくさん存在し
それらの人とどのようにコミュニケーションをとり
折り合いをつけて
仲が一時的に悪くなっても
お互いに謝って
また関係を修復できる
ということをママとパパのケンカから学べるからです。
でも、もし夫婦喧嘩が
大人同士の話し合いではなく
罵り合いや暴言、恐喝、
といった内容を含むのであれば
それは絶対に子どもに見せてはいけません。
どうした感情コントロールが出来るのか。
大人が成長したいポイントですね。
マルトリートメントに関しても
気付いた時が成長するとき。
この一カ月の自分の行動を振り返り
不適切だと思えることがあったら
来月はそれが繰り返されないよう
成長していきましょうね。
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