臨床心理士って何をしている人?
小学校にスクールカウンセラーの配置が
義務化されたり
○○心理士
○○カウンセラー
などの言葉をよく聞くようになりましたが
臨床心理士が一体何者なのか
どんなことをしているのかわからない人
けっこういます。
そして、度々きかれます。
なので今日は臨床心理士についてお伝えします。
臨床心理士とは
臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて、
人間の“こころ”の問題にアプローチする
“心の専門家”です
臨床心理士には4つの専門業務があります。
①臨床心理査定
医者が行っている診断とは異なり
クライアント(相談に訪れた人)の立場から
(心理テストや観察面接を通して)
その人らしさ
その人の独自性
固有性
悩みがどこからきているのか
ということを明らかにしていくこと。
②臨床心理面接
臨床心理士とクライアントの
人間関係が築かれる「過程」
特別な信頼関係の下
クライアントの心の成長を助ける
心的な空間。
面接においては
クライアント中心療法
遊戯療法
精神分析
集団心理療法
認知行動療法
ゲシュタルト療法
芸術療法
などの臨床心理学的技法を
用いて行う
臨床心理士の行う
心の支援のメインの専門行為。
③臨床心理的地域援助
特定の個人ではなく
学校・職場・地域住民など
特定のコミュニティに属する人々の
心の健康や
地域住民の心の支援活動。
何か困っている人だけでなく
心の健康の予防的な活動も
含まれます。
④①~③に関する調査・研究
心の支援を行う上で
技術や知識が確かであるために
常に専門家としての質を維持し
高めていくために
自己研鑽を行うことです。
そしてこの臨床心理士になるためには
一般的に指定大学院を修了し
所定の条件を満たしていないと
資格試験が受けられません。
資格試験の合格率は6割ちょっと
大学院で専門的に勉強しても
全員がなれるわけではないのです。
医師国家試験の合格率は9割前後
看護師の国家試験の合格率も9割前後
薬剤師の国家試験の合格率は7割前後
これらに比較して
合格率も低めです。
そして、試験に合格しても
5年ごとの更新制度
常にきちんと研修や大会に参加し
自己研鑽をしていないと
更新出来ないのです。
心の支援を行う人は
カウンセラー
心理士
心理相談員
などなど様々います。
これらの呼称は
資格ではないので
誰でも名乗れます。
そう、この記事を読んでいるあなたも
今この瞬間から
「カウンセラーです!」
と宣言してしまえばそれでなれるのです。笑
もし、あなたが心の支援を受けるときは
それぞれの方が
どのような学問に基づいて
どのような訓練を受けて
どんな専門性を持って
活動されているのか
ぜひぜひ確認してから
その支援者を選んでくださいね。
因みに
心の専門家の国家資格
公認心理師法が近年でき
2018年から公認心理師の国家試験が始まりました。
公認心理師については
別の機会にお伝えしますね。
そんな臨床心理士の私が子育てママにお伝えする
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【担当】公認心理師*臨床心理士 YUKA
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