前回、バスコンをビジネスとして考えた場合、やはりセミ ナー開催が中核と論じました。

そうすると、事業の準備としては、出来上がりのセミナーの具体的イメージを先ず固めて、そこから、その準備や練習、 宣伝・集客へと逆算して、今何をすべきかと考えるとことになります。

セミナーの内容を具体的に考えるというのは、結局、どのようななサービスを提供するのかという商品企画の話となりま す。

コンビニから百貨店、ネットに至るまで、店頭に並べられている商品やサービスは、誰かが企画して準備して作られています。

セミナーも基本的に考え方は同じのはず。

次はアイデア商品を作る際の手順を解説したサイトの記述を、バスコンをテーマにしたセミナーという商品を作り上げる視点で読んでみます。
ぼんやりと何に気をつけるべきか分 かってくるのではないでしょうか。

【構想設計】
市販できる製品を作り上げるには、構想設計をしなければな りません。
まず、構想設計するときの手順と考え方を理解しましょう。
スマートに製品を作り上げるには、十分な準備が必要です。

<ステップ1>
製品の使用目的、使用環境を洗い出してみる。

例えば・・・・・
・この製品は具体的にどのように使われるのか?
・どのような環境で使用されるか?
・どんな所に製品を売り込みたいか?
など、考えられることをできるだけたくさん洗い出しましょ う。

⇒ セミナーを対象に考えれば、
・受講するママ像は?
・受講人数や規模、長さは?
・そのママ達は何を知りたがっているか?
・一緒に来る子供達はセミナー時にどうしているか?
など。

<ステップ2>
使用目的、使用環境が決まったらそれをもとに商品の具体的内容を箇条書きで書き出します。
これが仕様書(スペック)になります。

⇒ セミナーで言えば、具体的なプログラムを作成するとい うことです。

<ステップ3 >:
製品の材料を想像してみましょう。

製品スペックを見ながらどのマテリアルが最適かいくつか候補を決めます。
鉄・プラスチック・ゴム・木

⇒ここはセミナーで言えば、講師やスタッフの人数、開催する場所や時間のイメージといったところでしょうか。

<ステップ 4 >
今回の企画の製品はいくらなら売れるかを考えます。
(製品を作る費用は製品スペックとマテリアルが決まると概 算価格が予想できます。)

⇒ セミナーでいえばもちろん受講料ですね。

<ステップ 5 >
売れるかの目標を立てましょう。
もし目標生産個数が決まっている場合、全て売り切る販売環境があるか検討します。
また、販売個数が予測できるとそれにかける開発費なども検討できます。
逆に販売環境が決まっている場合は無理なく販売できる数量にしてください。
(ただし採算の取れる範囲で・・・)

⇒ ステップ4で設定する受講料とも関係しますが、どの程度の集客を目標にするかはもちろん、セミナーであれば開催頻度ということも念頭に置くべきだと思います。

ここまででおおよその構想が見えてきたのではないでしょうか?

商品の企画や設計では、更にこのあと、

(1) 市販化するための製造技術の面からの検討
(2) (1)に基づく試作
(3) 試作品を使ってもらったり性能を試したりして量産するための仕様を決めていく
(4) 出来上がった商品設計をもとに量産するための金型 等を作る
(5)ようやく量産・市販化
というプロセスが待っています。

セミナーで考えると、
① 構想に基づいたお試しセミナーの開催
(そのためにセミ ナーの内容を練習することはもちろん、場所やスタッフの手 配、宣伝・集客が必要ですね)
② 反響を踏まえてお試しセミナーの内容を見直す
ということでしょうか。

どうでしょうか? 少し理屈っぽいですが、どのようにセミナーのイメージを作っていけばいいのか理解してもらえたでしょうか。

次回はこれをもう少し今の貴方の状況に合わせて具体的に考 えたいと思います。