手術という体験~カラダを通して見えたこと⑦ | 本当の自分を知れば、望む世界が見えてくる

本当の自分を知れば、望む世界が見えてくる

なぜあなたはそれがこわいのか?あの人が苦手なのか?
感情には、必ず原因があります。ストーリーを紐解いてその原因を知れば、すべてが書き換わります。

こんにちは。

飯沼由美子です。

 

 

9月はじめに、卵巣嚢腫の手術をしました。

記録として綴っていきます。

 

 

前回のブログ(手術という体験~カラダを通して見えたこと⑥)の続きです。

 

 

 

術後2日目の朝。

まだ動くとおなかに響くのでソロリソロリと起き上がり、

ゆっくり歩いてトイレに。

 

 

なんとなく病人気分が抜けない感じだけど、まあ仕方ないか・・・

と思いながらふと鏡を見たときに、

 

 

「あ、もう終わったな」

 

 

と、ピン!と感じました。

 

 

入院・手術という今回の体験を通して、今するべき学びは終わったんだ。

 

 

そんな感覚があり、

その瞬間、パっと気分が切り替わりました。

 

 

そしてその瞬間から、

病人という意識が消え、

以前の顔に戻りました。

 

 

カラダに力が戻り、

よたよたと歩いていたのが、

すたすたという感じになりました^^

 

 

もちろんまだ、完全に元の通りというわけではありませんが、

カラダの感覚が一瞬で切り替わった、というのは面白い体験でした。

 

 

 

 

 

 

今回の入院に際して、一番テンションが下がったのが、

 

 

ネイルをオフすること

メイクできないこと

髪も巻けないこと

パジャマで一日過ごすこと

 

 

でした( ;∀;)

 

 

病人なら当たり前でしょう~!ということだけど、

 

 

それがぜ~んぶ、恥ずかしかった。

 

 

特に足のネイルもせずに、サンダル履くのはイヤ~。

 

シミそばかすが気になって、

スッピンのカオではだれにも会いたくないのに、

メイク禁止(当たり前ですけどね(^-^;)なんてイヤだ~。

 

髪も洗いっぱなしのボサボサなんてイヤだし、

 

パジャマで院内をうろうろするのもイヤすぎる( ;∀;)

 

 

実際そんなことは気にしていられないのだけど、

一切の「装い」を剥がされることはわたしにとって、

すごく恥ずかしいこと、でした( ;∀;)

 

 

でもあの「終わったな」と感じた瞬間。

鏡に映った、スッピンの自分の顔が、病人の顔からもとに戻ったと感じた、そのとき。

 

 

ああ、きれいじゃん。

 

 

って、思ったんです。

 

 

なにか、スッキリとして。

シミもそばかすもそのままで、すとんと受け入れられた。

今まであんなに、隠したかったのに。

 

 

ああ、やっと。

やっとわたしは、一切の「装い」を剥がされた、このままの私を受け入れられた。

愛おしいと思えた。

 

 

ちょっと大げさかもしれないけど、

そんな感じすらしました。

 

 

そのあと、少しの抵抗はあったけれど、

パジャマで、院内のコンビニまで行ってみました。

 

 

一応、きれいな色で、着心地のよいものを新調しておいたとはいえ、

パジャマで人前に出るなんて、

絶対しなかった、出来なかったこと。

 

 

でもその自分を許したし、受け入れられた。

 

 

もちろん、入院患者さんなら当たり前のことで、

周りも温かく接してくださったし、受け入れてくださった。

 

 

とても小さなことだけど、

そんな体験が、私の心の中にあった小さな氷を溶かしてくれました。

 

 

これから恥をかきますよ、とmanaさんに言われたことが

本当に腑に落ちた。

 

(手術という体験~カラダを通して見えたこと③参照)

 

 

 

今、また元の生活に戻ってメイクをするとき、

以前のように、「隠すために」ではなくて、

「大好きな自分に、楽しんでメイクをしてあげる」

 

そんな感じがしています^^

 

 

周りの目を気にしたり

隠したり。

 

 

そんな自分が溶かされて、

全て、楽しむために♪

 

 

そしたら、心がとても軽くなりました。

 

 

今まで、子どものころからず~っと感じていた、

心の中にある重い鉄のかたまりのようなものが、

す~っと溶けてなくなった。

 

 

今回の入院・手術という体験を通して摘出されたのは

卵巣の腫瘍だけではなく、

 

 

これまで長い間わたしが着けていた、

心の鎧もすべて、一緒に剥ぎ取ってくれたような気がします^^

 

 

そしてそれこそが、

今回本当に、一番ありがたい体験だったと思っています。

 

 

人生に無駄なことはなにもない^^

すべてに、感謝です♪