こんにちは。
飯沼由美子です。
9月のはじめに、卵巣嚢腫の手術をしました。
記録として綴っていきます。
前回のブログ(手術という体験~カラダを通して見えたこと③)の続きです。
まだあと1時間あると思っていたら、
急遽予定が早まったとのことで、あと5分で出ます、と急に言われ、
バタバタと手術室に向かいました。
****
エレベーターを降りたところで、旦那さんとはお別れ。
無言で手を握り、その温かさに安心する。
大きな扉が開いて手術室に入ると、
手術を担当してくれる看護師さんが、笑顔で挨拶してくれました。
この方からも、
本当に大きな安心感が伝わってきました。
てきぱきとした感じで説明をしながらも、
その話し方や物腰から、患者への気遣いや思いやりが感じられ、
そのおかげで、とても落ち着きました。
その後、昨日病室にきてくれた麻酔科の先生に案内され、
いよいよ手術台に横になりました。
広くていろんなものが雑然とある部屋の中に、
ぽつんと置かれた手術台。
「わ~、なんか手術っていう感じしないなあ」と思いながら横になると、
手術着は剥ぎ取られ、あっという間にいろんなものが装着されていきます。
(前後がマジックテープで止められた作りになっているので、
ホントにべりべりと剥ぎ取られる(^-^;)
すると、好きな音楽がかけられるんですよ~、とリクエストを聞かれたので、
なにか癒されそうな、オルゴールの曲をお願いしました^^
優しいオルゴールの音と
いろいろお声掛けを頂いていたおかげで、
緊張もほぐれ、落ち着いていました。
いよいよ、「今から麻酔が入りますよ~」という声がかかり、
同時に看護師さんが、
「少し腕が嫌な感じがするかもしれないけど、すぐに眠りますから大丈夫ですよ~」と言いながら
点滴をしている腕をさすってくれました。
麻酔はまた注射とかするのかな?と思っていたら、
朝から付けている点滴のところから入れる、とのことで全く痛みもなく、
それも嬉しかった♪
全身麻酔って、あっという間に寝てしまうと聞いてはいましたが、
実際のところどういう感じなんだろう?って、興味津々でした。
寝る瞬間まではよく覚えておこう!と思っていました(笑)
実際には、麻酔が入りますよ~、の声のあと、
腕をさすってもらって安心するな~、ありがたいな~、という思考が働き、
そのすぐあとに、頭の中にもわ~っと雲が広がる感じがしました。
「ああ~、こういう感じかあ・・・」
と思ったのを最後に、意識がふ~っと遠のいていきました。
熟睡中・・。
私は普段から眠りが深く、
朝起きたときには、どこか遠くから戻ってきたような感じで、
「ああ~、よく寝た~♪」とスッキリ目覚めることが多いのですが、
「飯沼さん、手術終わりましたよ~」と肩をポンポン叩かれて意識が戻ったときは、
よく寝た~、と目覚める感じと一緒でした。
麻酔で眠ったと思ったら次の瞬間目覚めてた、というよりも、
深く眠っていた時間の経過は感じられました。
「おなかは痛いですか?」と聞かれて意識を向けると、
なんだかホカホカと温かくて痛みはなく、
これまたありがたいなあ~♪と思いました。
執刀医の先生に、
「立派なのが取れましたよ~!」と言われ、
少し笑ってしまいました^^
まだ少し意識が朦朧としているうちに、
いろんなものが取りつけられたり着替えさせられたりしていました。
そして病室のベッドに移されて手術室を出るとき、
お顔も名前もよく分からないけど、
手術室でお世話になった皆さんに、少しでも感謝の思いをお伝えしたく、
胸元で小さく手を振って、
「ありがとうございました・・・」と声にはならなかったけど
お伝えしました。
すると、手を振りながら去っていく患者なんて珍しかったのか、
そばにいた看護師さんが
「まあ、飯沼さん!」と笑いながらさっと寄ってきて私の手を握り、
「手術は順調に終わりましたからね、大丈夫ですよ♪
お大事になさってくださいね。」と言ってくれました。
手術室で働く人たちの温かさに、たくさん触れさせて頂きました。
心底ありがたかったです。
本当にお世話になりました。
ありがとうございました。