途中で電話するなよ | ユカタン島の生活

途中で電話するなよ

お昼時に
じいさんから電話がかかってきた。
どうやら外を歩いている様子。

1分ほど話したところで
「すぐかけ直して良い?」
と言われたので,
靴のヒモがほどけた,というような
程度の軽い不測の事態が起きたのだろうと思い,

「分かった」

と言った。


じいさんもじいさんで,
すぐに電話を切ればいいのに

「昨日の健康診断の・・・」

と話し始めたので,
とりあえず用事を済ませてから話せばいいじゃん!
と心の中でツッコミ入れながら話を聞いていると,
とても明るい声で









「検便を出してくるからねニコニコ





と言ったよ。


そして
少し惜しそうに
「きみの家に郵送してもいいんだけど・・・」


と言った。


「送らなくていいから早く出してきなよ」

と言って
一旦電話を切ったんだが,
約束どおり数分後に電話が来た。


「看護婦さんに渡してきたよ。
”いただきます”って言われたから

夕飯のおかずにするのかもしれないね音譜




・・・しないよ。





じいさんの若さの秘密は,
未就学児レベルの脳にあると思う。