僕は37歳。ひとみは39歳。お互い軽い気持ちでの出会いが、本当にお互い励ましあい、尊敬し、本当に大切な人と思える関係になりました。結婚していても、壊れてしまっていたひとみと、結婚していることを最後まで言えなかった僕。一度は、ひとみと一緒に人生を歩きたいと思って、ずっと一緒にいて欲しいと言おうと思った僕。でも、妻の病気で言えなくなってしまった僕。あの時言えなかった、これからも決して届かない、ひとみへの手紙です。
夢では会えるのに。
前の書き込みからだいぶ時間がたってしまいました。
ひとみは何度も夢に出てきます。
他のひとのものになっていると思うといたたまれません。
この間の日曜日に彼女のマンションの部屋が見えるところを車で通りました。
洗濯物が干してあって、まだここに住んでいるんだなって。
今にもドアをノックしたかったけど。
彼女のマンションは建替えのはずだから、夏本番のころには、知らないうちに引っ越しているはずです。
そしたら、彼女の会社以外は訪ねるところもなくなります。
そうやって、記憶も印も消えていくのでしょうね。
最近 、食事に誘ってくれる人がいるので、そのひとと行ってみようかなとも思います。
前から誘われていたんだけどね。
好きになるとか、そんな気分でもないけど。
ただ、何か前に進まないと、いつまでも変われないし。
返事の来るはずのない手紙
また、週末が来ました。
週末になると、ひとみが他の誰かに抱かれていると思うと、どうしようもない気持ちになります。
前に進もうとは思いますが、彼女が別の人に抱かれるなんて絶対にあってほしくないことです。
まだ、彼女が引っ越していなかったことで、アノ部屋で、ひとみの寝顔を見ていたあのベッドと思うと、
心の中がかき乱されます。
ひとみは手紙を読んでくれただろうか。
どんな風に感じてくれただろうか。
今まで口に出して言えなかった思いを、本当に愛していたことを長い手紙に書きました。
返事は絶対に来ないことはわかっていました。
だけど、心のどこかにねねねそうでない気持ちもあったのです。
駅の人混みの中で、ひとみの姿を探すのは止めました。
ひとみへの手紙の中で約束したことだから。
仕事でひとみ のいる会社のすぐ近くまで行くことがあります。
わずかな距離の向こうにひとみがいると思うと、どうしようもない気持ちになります。
偶然に会ったら、手紙の中で書いたように、笑顔でいられるでしょうか。
手紙
僕はやっぱり弱い人間のようです。
ひとみに手紙を書いてしまいました。
もう連絡してはならなかったのに。
ひとみに約束したかったのです。
もう振り返らない。
人混みの中でも、ひとみを捜したりしないと。
忘れられなくてもいいと思っています。
あんなに愛したひとを忘れるなんてできません。
今でも、本当に愛しています。
でも、ひとみのためにも前に進もうと。
彼女に手紙の中で約束しました。
出してはいけない手紙だったと思います。
でも、弱い自分はひとりでは前に進めなかったのです。
最後の最後まで彼女を頼ってしまいました。
