問題点が見つかったら、次は自分の体にとって本当に必要な食事量【適正栄養摂取量】はどのくらいなのかを把握しましょう。


医師からの指示栄養量をご存知のかたはそのカロリーを基準と考えます。

指示栄養量とは、

医師から1,400カロリーくらいの量で食べなさい、

塩分は7gで摂りなさい、といったような具体的な栄養摂取量の指標です。

そういった自分の指示栄養量をご存知ないかたは、以下のような方法でだいたいの適正カロリーを計算してみてください。


まずはあなたの標準体重を計算します。

この計算は、あなたの身長がわかっていれば簡単にできます。


標準体重の算出法→ 【身長:m】×【身長:m】×22

       

              例)    身長160cm の場合


               【1.6×1.6】×22=2.56×22

                           =56.32


              となり、およそ56㎏が標準体重となります。


メタボリックシンドロームの場合、標準体重1㎏あたり25~30キロカロリー

の摂取が望ましいとされるので、先ほどの例で挙げた56㎏の人ならば、

            

            56㎏×25~30kcal=1,400~1,680kcal 

となり、これが一日に摂取する適正カロリーとなります。



ただしあくまで目安です。

持病をお持ちの方や、仕事が重労働の方などもいらっしゃると思います。

そういった方は医師に具体的な指示栄養量を確認していただくのが良いと思います。


そして、もっとも注意したいのが、カロリーだけに着目してしまうのは大きな落とし穴だということです。

極端な話ですが、お菓子やお酒だけでこの適正カロリーにしようと思えばできてしまいます。


もし指示栄養量1400カロリーの糖尿病患者がお菓子や菓子パン、アルコールなどの糖質だけでこの1400カロリーを摂ってしまうと、血糖値がとんでもないことになってしまいますよね。

バランスが大切なんです。

この【バランス】というのがわかるようで、わかりにくい・・・

もちろん、細かく計量したり、ダイエット本のレシピを再現することで、この【バランス】を保つことはできますが、これが長続きしない原因ですよねしょぼん

【バランス】の摂れた食事を長続きさせるための具体的な方法についてはいずれ触れたいと思います。


【適正栄養摂取量】・【バランス】の次に、3つ目の大事なポイントとなるのが、食事を摂る【時間】です。

不規則に摂ることで血糖値も影響を受けてしまうからです。


食事の間隔が開き過ぎてしまう場合には途中で何か口にする(ここで口にする物の選び方にもポイントがあります)、食事の時間はできるだけ決めて、食事と食事の間はしっかりあける、間食も時間を決めて(もちろん内容にも留意)・・・などの工夫をし、血糖値が急降下しないような食事の摂り方を心がけましょう。