【お知らせ】エッセイ『女の賞味期限』
ブログのネタが全然思いつかないなんて時・・・。
そういう時は・・・
おしんスッチーネタしかないわ!
私が客室乗務員をしていた時代、
同期に宛てて書いていた月刊誌?がある。
4年間続けていたそれはかなりの量があって、
すでに記憶には残っていない些細な出来事がたくさん書いてあり、
困った時のネタ探しには、もってこいなのだ。
その月刊誌は、編集長の私と副編集長のGちゃんで
半分ずつ担当して記事を書いていたんだけどね・・・
今日はそんなGちゃんの書いた話を紹介するわ。
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タイトル『逃げられない話』
今回、何年ぶりでステイが3日間もあるチューリッヒ便だったのね。
行きの機内で、ジョインしたチーム
(本国の乗務員はいつも決まったメンバーのチームでフライトしているが、日本人乗務員は、毎回違うチームにジョインして乗務していた)
の後輩にステイ先での予定を聞かれた時、
こんな機会もそうあるわけでもないから、
そう話をしたらね、
って誘ってくれたのよ。
当日・・・
皆で山のふもとまでレンタカーで行って、
登山列車やケーブルカーを乗り継いで、
最終的にはシルトホルンという山のてっぺんまで行ったの。
お菓子とか買って、ハイキングみたいな感じでさ。
写真も撮り合ったりして・・・。
本国の乗務員と一緒に行動して、
こんなに楽しいと思ったこと今まであったっけ? と思ったくらい。
標高2970メートル。まさに快晴!
彼方には雪をかぶったアルプスのそびえたつ山々、
ため息がでるほどの美しさ。
久しぶりに大自然に接して、最高に気分がよかったのね。
珍しく思っていたわ・・・。
と、そんな時よ、彼女たちが・・・
聞いてきたの。
先パイって・・・
・・・・・・・・
もおっ、すべてがパーよ! 台無しよ!
水の泡! 海の藻屑! 木っ端微塵!
なんで、なんで、
この標高2970メートルの山頂で、
こんな大自然に囲まれて、
ゼェーーーゼェーーーー
でもね、怒りはさらに続いたの。
帰りの機内、まだ下っ端の子がラストフライトだったんだけど、
その子もそのチームの子じゃなかったのよ。
パーサーとかにも話してはみたんだけど、
ほら彼らって他のチームの子には冷たいじゃない?
ラストフライトなのに、何もやってくれそうになかったら、
可哀相だなと思って・・・聞いてみたの。
そしたら、747-400のコックピットは見たことがないっていう返事。
それなら!! と・・・
そんな親切心で機長に頼んであげ、
彼女の専属カメラマンになって記念写真を
写しまくってあげたわけよ。
彼女、喜んでいたわ。
そして、ランディングの前・・・
そう彼女に聞くと、
みたいな会話のくだりがあった後・・・
先パイ・・・
その後、彼女の口から出た言葉!!
・・・・・・
これって、恩をあだ以外ないでしょ!
もう金輪際、二度と辞めて行く後輩に親切心なんて
ぜ~~~~~たいに起こさないからね!
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思うに、当時、こんなGちゃんの悲痛な心の叫びを読んで、
私たち同期は、心からこのGちゃんの出来事に共感していた。
そうよ、ねぇ、Gちゃん! わかるわ、あなたの気持ち!
仲間であるはずの乗務員だって、お節介なお客さんだって、
何かにつけて私たちにこう言ってくれちゃうのよね?
「結婚はまだなのか?」「早く結婚して子供を産んだほうがいいよ」
「女の子がいつまでも仕事しているのはよくないよ」って。
この月刊誌の中には、
こんな年齢にまつわるエピソードがたくさん書いてあるわ。
でもね、今ふっと冷静に考えてみると、
この時、Gちゃんって、まだ27歳か28歳になったばかりなのよ。
それにこれを読んでいた他の同期だって、全員が20代だったはず。
それなのに、共感しまくっていたってどういうこと?
私がある月に書いたすごいヒステリーで有名だったパーサー(女)の
機内でキレまくる話のところには、こんなことが書いてあったわ。
「彼女も可哀相な人なのよね。43歳でおばちゃんだし・・・
新しいミネラルウォーターのふたを開けようとしても、
おばさんだから、ふたが固くて開けられないの。
しばらく格闘していたんだけどダメで、そしたら、ミネラルウォーター持ったまま、キーッとヒステリー起こして、ミネラルウォーターに当たっているの。それ見たら、何だか可哀相に思えてきたわ」
だって!
43歳ったら、今の私と同じ歳じゃない!
43歳がおばさん? 可哀相な人? 冗談じゃないわよ!
自分で書いておきながら、読んでて腹が立ってきちゃったわよ。
でもね、思うに、時代が時代だったのよ。
「女はクリスマスケーキ」なんて言われて、
25歳過ぎたら売れ残りみたいに女の賞味期限が
決めらちゃっていた時代。
そんな言葉に躍らせれ、
若さを失うことだけに焦りまくっていた私自身・・・。
でも、今はどうだろう? そんな思いから、
今度発売されるエッセイ本のタイトルをあえて・・・
「女の賞味期限」とつけてみました。
『女の賞味期限∞(無限大)』の思いを込めて、女43歳、
日々精一杯生きている?日常について書かせて頂きました。
7月21日より発売される予定です。どうぞよろしくお願いします。
そして「女の賞味期限」の刊行を記念して僭越ながら、
ミニトークショー&サイン会を開かせていただくことになりました。
司会をアメーバブックス新社の担当編集者・アイドル小林に頼み、
茶の間の延長のような女の本音を吐露したいなと思ってます。
もしお時間がありましたら、是非いらしてください。
★ミニトークショー&サイン会★
日時:7月25日(日)午後1時~午後2時30分
場所:ブックファースト新宿店
1F ブルースクエアカフェ内イベントスペース
と、セブンプレミアムのお菓子をお配りさせて頂きます。
えっ? お菓子は嬉しいけど、原画は要らない?
そ、そんなぁ~・・・
参加ご希望の方は、ブックファースト新宿店・地下1階Aゾーンレジカウンターにて本の代金(1260円税込)で、整理券をお求めください。
定員40名様とさせていただきます。
*商品(本)はイベント当日(7月25日)に整理券と交換いたします。
*電話でのご予約はお受けしておりません。
*電話にて、コレクト配送(送料お客様ご負担)での整理券の販売はお受けしております。
*整理券はお一人様一枚とさせていただきます。
*お連れのお子様は膝の上におかけいただくことになります。
お子様用の席の確保をご希望のお客様は、おそれいりますが
もう一枚整理券をお求めください。
ブックファースト新宿店 03-5339-7611
アメーバブックス新社 http://www.amebabooks.co.jp/
どうぞよろしくお願いいたします。
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前回の記事にもたくさんのコメントをどうもありがとうございました。あれから癖になり、さらに最強のグラディエーターを試着しまくっている私。この間履いてみたのは、歩くのも困難なくらい重くって、「マンモスの足?」と自ら突っ込みたくなるほどのフリンジべろんべろんのもの。良い体験でした。
そして、先にお知らせしたトークショー&サイン会ですが、もしお時間がある方は、是非いらしてください。
また今夜から誰もお客さん来てくれなかったら・・・と不安な日々を過ごすことになりそうです。最小催行人数1名様より決行です!
では、今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、皆様、よい週末を~!!