世にも奇妙な物語「モデルルーム」
*復帰第一弾。あえて妄想ネタで逆境を笑いに変えてみました。
私は完全復活しましたので、
どうか同情せずに思い切り笑ってくださると嬉しいです。
あの世にも奇妙な物語のテーマソングが流れます。
♪チャラランランラン チャラチャラランラン・・・
チャラランラララン チャラチャラ
忘れた方はこちらをクリック! →テーマソング
そう・・・
よくあるこんな看板です。
それを見たある若いカップルが・・・
そして、最新の素敵なモデルルームを内覧し終えたカップルは・・・
憧れを胸に師走の街を再び歩き始めました。
するとまたこんな看板が・・・
しかし、そこには・・・
「あなたが幸せに感じる家?」
2人は興味を持ちました。
今度は一体どんな家が見られるのか・・・ワクワクしながら
その矢印の方へ歩いて行きました。
そう・・・
この後、2人にどんなことが待ち構えているかは何も知らずに・・・
そうです。
矢印の先には、洗濯物も干してある生活臭の漂う家がありました。
2人が家の前で躊躇っていると、
静かにその家のドアが開き、1人のおばちゃん
いえ、女性が現れました。
スーツを着た営業マンでもないその女性・・・
すると、女性は慣れた口調でこう言いました。
2人はただならぬものを感じ引き返そうと思ったのでしたが・・・
その女性は強引に誘ってきます。
2人は引き返すことができないまま・・・
そのモデルルームの中に入ってしまいました。
その女性の案内で子供部屋に案内されました。
これが子供部屋です。
つづいて、夫婦の寝室です。
女性はカップルが何も聞いていなのに説明し始めました。
「あぁこれね、このピンクの箱ね。
実は私の仮装道具一式が納められたいたの・・・
よかったわ、これは無事で・・・じゃないと
これから忘年会新年会のシーズン・・・
危うく出番を失うところだったわ」
女性は心底ほっとしているようでした。
あまりにも衝撃的な映像だったため、他の部屋はカットしました。
女性は言いました。
なんなんだ、この家は?
そう思った男性はその女性に聞いてみました。
すると、女性はきっぱりと言ったのです!
ここは・・・
「表の看板を見ませんでしたか?」
そしてこんなことを言い出しました。
ここは・・・
女性は笑顔でそう言いました。
「この惨状を目の当たりにしたときは、そりゃ私だって驚いたわ!
誰が片付けると思ってるんだよ! と憤りさえ感じたわ。
そして、しばらくしたら凹んだわ・・・
でもね、今はもう大丈夫!
そういつまでも凹んでなんかいられないわ!
と思えるようになったの。
そう思ったらね、少しでも多くの人にこの惨状を見てもらい、
人生何が起こるかわからない!
でも、どんな逆境にも負けないで! って
こうしてモデルルームを開いたわけよ」
女性の背後からは炎がメラメラ燃えてました。
言われてみればそうです。
この惨状を見せられた2人は、なんだか
これから先、どんなことにも立ち向かって行ける
そんな気がしてきました。
若者2人は、北風の吹く寒さの中スキップをしながら
出て行きました。
女性は2人の後ろ姿が見えなくなるまで
満足げに何度も何度も手を振っていました。
こんな魂胆があったのでした。
やっぱりここじゃ・・・目立たないのかしら?
毎日「あなたが幸せに感じる家」の看板を見て、
何人もの人がこのモデルルームを訪ねてきます。
しかし、その誰1人として女性の魂胆には気づくことなく・・・
モデルルームを後にします。
今日も女性はモデルムールの案内に大忙しです。
でも・・・やっぱり今日もこれに気づく人は・・・
♪チャラランランラン チャラチャラランラン・・・
チャラランラララン チャラチャラ
では皆さん、
完
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我が家ですが、現実はすっかり綺麗になりました。以前よりいらないものを処分した分、綺麗になったかもしれません!!
この経験から私は多くを学びました。泥棒の意外な盲点の研究にも余念がありません。いつかワイドショーに「空き巣対策評論家」として出演する日も近いでしょう。
それにしても、腹が立つのは、私の下着が入った引き出しぜーんぶ出しておいて、そう、警察が来たとき、ブラジャーからパンツまで床に散乱状態だったにも関わらず・・・おい! 泥棒! 私の面子も考えて、1つくらいは記念に盗めよ!
そして、私の本が三冊、床に放り投げられていたこと。おい! これも1冊くらい持ってけよ! 下着にしろ本にしろ、まったくセンスのない泥棒だったわ!では、今日もブラックネタにお付き合い下さりありがとう!