信じてもらえない昭和の風物詩

ちょっと前の話だけどね。

夏休み明けの新学期。学校から帰ってきた娘。

久々の学校は・・・

私が聞くと、娘は言った。

へぇ～ママの子供の時はね、夏休み明けっていったら、

皆まっ黒になって登校したものだけどね・・・

そうだわ。風呂上がりに自分の顔見て・・・

その後悔が、将来のある娘に向かい、私だって口うるさいわ。

ママが子供の頃はね、

夏休み明けの「くろんぼ大会」に向け、

皆必死で焼いたものよ。

娘は訝しげな顔になった。

そう・・・夏休み明けの風物詩、くろんぼ大会。

ママの子供の頃にはあったのよ！

新学期、学校に向かう道・・・

ママの声に振り向いたみゆきちゃんは

まっ黒に日焼けしていて・・・

そうママが言うと・・・

そう、ママの時代、皆くろんぼ大会優勝狙って

必死に焼いたものなのよ・・・。

でも、ママはね・・・そんなまっ黒な友達を

ただ羨ましく眺めるだけだったわ・・・。

ママ？　ママだって頑張ったわ！

海に行ったら大の字になって、日焼けに精を出したわ！

あの頃の私に告ぐ！「今すぐパラソルの下へ！」

でもね、ママの場合、黒くならずに、

真っ赤になって、やがて皮がむけて・・・

新学期には元に戻ってしまうのよ。切なかったわ・・・。

新学期の教室は、夏休み頑張ったまっ黒な顔で

一杯だったわ・・・。

それでね、クラスから一番まっ黒な男女1名が選ばれるのよ。

そしてね、そのクラスの代表が学年ごとに集まって、

その中から学年で一番まっ黒な男女を決めて・・・

いよいよ、本番よ！

各学年のくろんぼキングとクイーンが壇上に上がり、

学校の中で誰が一番まっ黒かを決定するの！

皆の拍手の大きさでね。

娘はますます疑っている。まるで私が作り話でもしているように・・・。

いやだ！　子供たちだけでやるんじゃなくて・・・

先生がインタビューしてたわ。

「夏休みはどこに行って、そんなに黒くなったんですか？」って。

今だったらありうるかもしれないけど、

ママが子供の頃はね、こんな子供はいなくてね、

殆どの子が・・・

なんて答えてたわ。夏休みは田舎のおばあちゃんの家。

いい時代だったわ～。

したんだって！　

すると、娘はなおも笑いながら・・・

どんなに言っても信じないのだ。

私が躍起になっていると、娘は冷めた目でこう言った。

えっ？　優勝する意味？

う・・・ん、そうね・・・。

暫くは、学校中のヒーローよ！

廊下を歩けば、皆が注目して・・・

何だかカッコ良かったわ。ママもそんな姿に憧れていたんだもん。

そしたら、娘は涙流して大笑いして、

笑うな、娘！

確かにあったんだよ！

まっ黒になることに意味があろうがなかろうが、

誰かが一番になるチャンスをくれた

あったよね？

追記：

その後、姉に会ったので「あったよね？　くろんぼ大会」と

同意を求めると、「えっ？　私の学校はそんなのなかった」とさらり。

姉と私は違う小学校に通っていた。あっさり否定され、

横にいた娘に「ほら、ママ嘘ついている～」と言われ、

夜、夫が帰宅し、「あったよね？　くろんぼ大会」と聞いたら

「何それ？　そんな大会なんてなかったよ！」と笑われ・・・

娘の前で面目なし！！

アイドル小林さんに聞いたけど、「何ですか？　それ？」と

娘と同じような目で見られ・・・。誰も信じてくれないのだ！

あなたの街のあなたの小学校にあったよね？

夏休み明けの風物詩！　くろんぼ大会！

同じ世代の皆さん！　是非、あったと言ってくれ！！

それとも私の妄想なのか？　

←嘘つきの汚名を晴らしたい！

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前回の記事にもたくさんのコメントどうもありがとうございました。昭和を語る皆さんのコメントに泣き笑いでした。そんなわけで、ここしばらくは頭の中は昭和一色。何を見ても「あの頃は・・・」と遠い目になってしまう・・・これも歳を取ったということでしょうか？

ということで、本日も昭和ネタで行かせて頂きました。私の周りの人間が皆、全然信じてくれない！　確かにあったのに！　でも、記憶ってたまに曖昧になって、作られることもあるわけで・・・もしかして、竜宮城で見た光景？　的感覚になってきて・・・。今日は、記事にさせて頂きました。皆さんからのコメントで私の真実を証明したい！　って・・・あったよね？　なかった？　ちなみに私は東京の練馬区の公立小です。うちの学校だけだったのか？

今日も最後まで読んで下さり、ありがとう！