子育てを頑張っているママたちへ | あたし・主婦の頭の中

子育てを頑張っているママたちへ

【2008年に書いた記事です】


10年前、私は長女を出産した。

初めての育児はホントに大変だった。


何がストレスって、

自分の思い通りにことが進まないことへの苛立ち!


そんな毎日の中、いつも思っていたこと。





大人の会話ができる、自分で何でもこなせる、

そんな年頃に早くなっとくれ!


いつもこんな日を夢みていたわ。

一緒に食事に出掛けたり、映画や買い物にも行ったり・・・。




↑これもどうなの?



「あぁ早くギャルになれ!!」


その言葉はストレスを抱えた私のおまじない。


駅まで5分で行ける距離。

だけど・・・

子供がいると、

どうしてこんなに時間が掛かるんだろう?







時間の無駄!


「あぁ早くギャルになれ!!」

1日に何度も心の中でそう叫んでいたわ。



そんなあるのこと。

電車に乗ると、隣に座ったおばあさんが声を掛けてきた。






小さい子供を連れていると、

お年寄りからよく声を掛けられるものだ。


私は答えた。






すると、おばあさんは言った。







えっ?






世間では魔の2歳児って言われている。


あれもいや!これもいや!

いっちょ前の自己主張。

自分では、ろくに何もできないくせに。


これが「一番いい時」だとしたら、

この先一体どうなっていくというのだ?


おばあさんのこの一言で、

私は目の前が真っ暗になった。


家の中は荒れ放題。

掃除してもまた散らかし。

それは、海岸に砂の城を作るような作業で・・・







こぼすから、食べさせようとしても

自分で食べると言い張り、


そして、やっぱり・・・こうなるのだ・・・。






これが一番いい時だって?

ねぇ、おばあさん!



3歳になり、娘が幼稚園に入園。


私は、この日のことを今でもよく覚えている。

娘を見送りながら、心の底から思ったもの。


「あぁ・・・これでやっと自分の時間が出来る!」






そして、娘が小学校に入学。

私は、この日のことを今でも忘れてはいないわ。


「あぁ・・・これで私もやりたいことが見つけられる!」






そんな私に周りの先輩ママたちは言ったっけ。


「子供が小学校に入るとね、

心の中にぽっかりと穴が開いた・・・

そんな気持ちになるものよ」



冗談じゃない!私はならない!

絶対にならない!って。



小学校に入ると、

段々と親より友達という感じになってくる。

大いに結構!どんどん羽ばたいて行っとくれ!


ところが、1学期も終わりに近づいたある日の夕食の時。






私の質問にさらりと交わす娘がいた。

それでもしつこく聞いていたら、


「もーーーママには関係ないでしょ!」




それはないよ・・・寂しいじゃん!

何この寂しさは・・・と、







自分の胸を見て驚いた!






ぽっかり穴が開いているじゃないの!

自分だけは、

そんな母親にならないと思っていたのに・・・。


でも、その時、気がついたの。

こうして、子供は段々親から離れて行くんだ。


まだ友達の存在は学校止まりであるけど、

そのうち、休みの日まで友達と過ごす方が

楽しいと思うようになる。

だって、自分だってそうだったじゃないの!


だとしたら・・・

それもそんなに遠い日ではない・・・?


そう思ったら・・・

ヒューヒュー心の穴から風が吹き抜けてくるのを感じた。


言い方が悪いけど、

ストーカーのように私から離れなかった娘。

「お願いだから、たまには1人にさせて!」いつも思っていたのに。



早くギャルになってくれ!



そう願っていた私じゃないか・・・






その時思い出した。

あのおばあさんの言葉。


「今が一番いい時」


そうか・・・そういうことだったんだ・・・。


人生の中で子供と一緒にいられる時間は限られている。

しかも、あんなに片時も離れずに一緒に居られる時間は

その中でも、ごく限られた時間なのだ。


離れたいと思っても、離れてはくれない・・・。

でも、それも今のうち。

離れないでと願っても、子供は親から離れて行くのだ。


私は思う。

今、8歳年の離れた次女を育てながら思うのだ。

この時期は、本当にあっという間に過ぎてしまう・・・と。

長女の時にはただ必死でそんなこと思う余裕もなかったけど。


子育てって・・・ストレスが溜まる。

だって、何一つ自分の思い通りにことが進まないんだから!

でも、私は今の自分に言い聞かせる。


「今が一番いい時」


それが今の私のおまじない。


何十数年か経って、私がおばあさんになった時・・・。

電車の中で今の私のような親子を見たら、

私は迷わず声を掛けよう。







そして、言おう。

今を懐かしむようにこう言いたい。







きっとおばあさんの私は、心からそう言うのだろう。


「今が一番いい時」


だから、一番いい時のこの今を、

精一杯子育てを楽しまなきゃね。


でもね・・・


私だって、人間だ!それも小さい人間だ!

そう思いながら・・・






こんな風に切れる日もたくさんある!








でもね・・・

こんな日もいつか「一番いい時・・・」

そう言える日がきっと来る。


この言葉をおまじないに、

今、子育て中のママ!

大変だけど、お互い頑張ろうよ!





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今、上の子は、高校生に。ほんと手が掛からなくなりました。でも、その分、休日も部活だったり、友達との用事だったりで、もうほとんど一緒に行動することはなくなった。この記事を書いた頃のアルバム見ていると、家族でいろんなところ行って日が懐かしいわ~。

まだおばあさんになっていないけど、あの頃は大変だったけど、楽しかったなぁと思うこともしばしばよ~。