読書記録 その137

 

読んだ本、感想を紹介する読書記録シリーズ。

グリーフケア・メンタルヘルスや仕事、子育てについて、『働く天使ママ』としての学び。

 

 

喪の途上にて―大事故遺族の悲哀の研究

(1992年1月/野田 正彰)

 

 

【内容紹介】

 

かけがえのない人の突然の死を,遺された人々はどのように受け容れるのだろうか。航空事故史上最悪の惨事となった1985年の日航ジャンボ機墜落事故や上海列車事故など大災害の遺族たちの喪の過程をたどる。夫の遺体を取り戻すために奔走した妻,亡くなった夫の夢を見る妻など,一人ひとりの想いに寄り添い,悲しむことの意味を問う。

(岩波書店より)

 

 

【感想】

 

夏になると必ずニュースとして触れられる日航ジャンボ機墜落事故


昨日で事故から37年

 

この事故の遺族たちの喪、グリーフの過程を

精神科医・社会学者としての視点で

年齢や性別、誰を亡くしたかによる違いなどを

本人から話を聞いて丁寧に書かれていて

グリーフを学ぶ人は読んでおくべき本だと思う

 


「一番ショックだったのは、過去に何度も大惨事がありながら日本にはそうした不幸の研究がなく、何ら教訓として生かされていないという事実だった。私たちの体験を、今後のために社会的に役立ててほしい。個人的にカウンセリングを受けている人もいるが、カウンセラーは知識を持っていない」

 

 

私の経験は比べものにならないけれど

後輩や子供たちに同じような思いをさせたくない

後世に負の遺産を残したくない