「お前らはブラックリスト入りだぞ!」と脅されたことがあります。


ことの発端はあるコンサート。とある音楽事務所が扱うリサイタルへ出演したのがきっかけです。

リサイタル自体は満員御礼で幕を閉じ、終演後に他からオファーがくるというラッキーも起こった大成功の舞台となりました。ただ帰り際に「誰か他に紹介できる知り合いがいないか?」とそこのマネージャーさんに言われたので、ある友人の名前を挙げたのです。

知り合いのミュージシャンを紹介するのは業界ではよくあることなので特に不思議なことではありません。紹介された側も普通はありがたいと思うし、その辺は持ちつ持たれつでしょう。

しかしこの友人、紹介しといていうのもなんですが、かなり文句言いの癖がある難しい人。いわゆるおぼっちゃま育ちで飛行機はファーストクラス、食事は三つ星、ホテルは五つ星じゃないとダメという結構、いやかなり厄介な人物なのです。

でもパフォーマンスは最高なので、うっかり紹介してしまったというわけです。長くなりますので続きは次回に。






写真は楽器に同化する私のタンブラー