〇 生徒さんがピアノを弾きたくないと言ったら???
「音楽と勇気づけであなたの人生をより輝かせる♡」
メルボルン、PointCookで音楽教室をしています、ファンミュージックの大浦由香です。
かなりお久しぶりの投稿となってしまいました💦
が、今日もご訪問ありがとうございます。
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先日のピアノレッスンで、5歳の男子生徒さんがこんなことを言ったんです。
「なんか、弾きたい気持ちもあるけど、なんとなく弾きたくない気持ちもある・・・」
と。
私はびっくり!
何にびっくりしたって、「ピアノを弾きたくない」ということにではなく、
今の気持ちを素直に表現できた!ということ。
いつも、そんなに「弾きたい」タイプの生徒さんではないので、わかってはいるんです。
なんとなく、「言われて弾いている」ことを。
この日は特に、新しい音「ファ」が出てきて、使いづらい4番の指が思うように動かなくて、きっと本人的に納得のいく出来ではなくて、一回弾いたらもうやりたくなくなっちゃったみたい。
こういう「弾きたくない」生徒さんには、先生の腕の見せ所
まず、テキストを閉じて『楽譜とか関係なく自由に弾いてみる?』と提案。
私が横で遊び弾きしているけど、それにはのってこず、何か考えた様子で、レッスンバッグをゴソゴソ。
「これ!」と出してきたのは、半年近く前の発表会で弾いた連弾曲。
私:『それが弾きたいの?』
生徒さん:「うん、これ弾きたい」
私:『おー、いいね!じゃぁそれやろう!先生も一緒に弾いていい?』
とっても上手に弾けてご満悦な様子。
そのあとで一応一言声かけてみる。
私:『テキストの曲もう一回やってみる?それとも宿題にして来週にする?」
生徒さん:(ちょっと考えて)「・・・いまやる」
ここで、私はなんで弾きたくない気持ちになったか考え、もしかして4番の指?と気になったので、『まずはすべての指を使ってドレミファソを何度か弾いてみない?』と提案。
そして、
私:「この4番さん動きづらいんだよねー。先生も一緒~。だから4番さん頑張ってねってお願いしてみようか。コントロールするのは○○くんね。○○くんが4番さんのボスだから、ちゃんと動け~!って言ったらできるかも!?」
そしたら、それまで4番を使いたくなくて違う指を使ったりしてたのに、ちゃーんとテキスト通り弾けた
私:「○○くんの4番さん頑張ったね~。よしよし(なでてあげる)」
結局課題だった曲は花丸となり、新しい曲の譜読みまで一緒にして、レッスン終了!
この出来事を帰りがけにお母さんにお話ししたら、すっごく感激されて
「なるほど~!そうやってアプローチするんですね!」
「家だと弾きたくないとかできなくても、いいから弾いて!ってつい言っちゃうから、先生さすがです!」
このお母さん、「なぜ弾きたくないと言った?」とかそういうところに目くじらを立てるのではなく、いつも冷静にお話しを聞いてくださり、○○くんに寄り添ってありのままを受け入れる、見守る姿勢が素晴らしいんです!
いつも一緒に○○くんのできたところ、すごいところを見つけては「すごいですよね!」と興奮して喜んでます(笑)
行動には目的がある
できていることに目を向ける
アドラー心理学の勇気づけではこう考えるんです。
だから、まず「弾きたくない気持ちでいる」と私に伝えられたことがすごい!
言ってくれてありがとう!
となるし、なぜ弾きたくないのかその目的を考えて、そこに寄り添うことができるんです。
とはいえ、生徒さんの個性は一人ひとり違って、どんな対応が正解っていうのは残念ながらない💦
でもだからこそ、こんな時はこんなアプローチしてみよう?とかたくさんの引き出しを持っていることが先生として大事なのかな、ってすごく思うんです。
昔の私なら、弾きたくないという生徒に対して「でもピアノ習いに来てるんでしょ?もうちょっと弾こうよ!」なんて言葉をかけていたでしょう。。。
今の私が、ちょっとでも生徒さんに寄り添ってあげられていたとしたら、それは間違いなく「勇気づけ」に出会ったから。
しかも「勇気づけ」をただ知識として学んだだけではなくて、それをベースに日々ピアノレッスンされている先生方と今でも毎月の学びを続けているから。
指導法だけではなく、困った生徒さんや保護者への対応の仕方も具体的にみなさんの経験をシェアして、自分ならどうするかを考える。
聞いたり教わったりするだけじゃなくて、自分のマインドがどんどん変わっていくから、日々のレッスンに活きてくるんです。
お悩みいっぱいだった先生方も、今ではほとんど悩むことなく楽しくラクにレッスンされているそうです!
そんなキラキラ輝いている素敵な先生方と(あ、私とも)一緒に学んでみたい方は、ぜひ時期募集のお知らせを受け取ってくださいね。
来月6月に第7期の募集が始まるそうですよ(^^♪
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きっと、日々のレッスンがますます楽しくなっちゃいますよ