あなたが幸せになり、周りを幸せにできる、
ライフワークをカンタンに発掘する
女性サポーター専門カウンセラー
ゆかです。
https://www.shinchosha.co.jp/book/130702/
師匠である、根本裕幸さん
私は普段読むのは、
有川ひろさんや、湊かなえさんが多く、
今年になって小川糸さんを読んだり、
新しく知った作家さんの本を読み始めております。
そんな中、本日は宮本輝さんの本を読み終えたので、少し感想を書いてみようと思います。
この小説は、本当に読み進めるのが当初難しい本でした。
3月くらいから読み始めたはずなんですが、
気づけば半年以上!
なぜそんなに時間が掛かってしまったか、
それは、この本の書き方がとても想像力の必要なものだったから。
この本に、登場人物はたくさん出てきますが、
登場人物の今はありません。
どういうことか?
それは、男と女がお互いに出し合った手紙だけを淡々と読者は読んでいくのです。
でも、それなのに
この2人はどんな関係で、どんな過去があり、
それに対してそれぞれがどう感じ、
どう伝えたかったのか、どう伝えられなかったのか。
そして、この手紙のやり取りに対し、周りがどんな反応をしたのか、など、
全てがわかるようになっています。
でも最初から手紙で始まり、手紙はもともと1人の主観でしか書かれません。
だからこそ、想像力が必要でした。
でも物語がどんどんと進むにつれ、
この2人の手紙がどのようにして終わりを迎えるのか、またこの手紙の後の2人がどんな人生を辿るのかがとても気になり始めました。
そして、今日読了し、読み終えた感想として、
2人の関係をとても素敵だと感じたし、
過去のどこかで立ち止まったまま、心をそこに置いてきた人には、何か感じるものがあるのではないかと思います。
私はパートナーとの関係を考えたし、
過去の恋を思い出したりもしました。
秋の読書の一冊に、一度読んでみられてはいかがでしょうか?