「★実録!おもちゃ開発日記」を読んだ感想を下記にまとめます。

 

まずこのブログを読んで驚いたのは、ブログの著者が家事育児をしながら卒業研究を行っているという点です。家庭を持ちながら学生としての活動もこなす姿を想像し尊敬の念を抱きました。

木製のおもちゃの研究をする際に主な使用者となる子どもが身近にいるのも制作物の反応を得る上で良いと感じました。

 

実際にブログを読み進めていくと、おもちゃを作る際の苦労や試行錯誤の経歴が細かく記されているのが分かりました。

特に、素材と塗料の組み合わせについての話が印象に残りました。おもちゃ作りに使用したナラ材の色が濃く、塗料を塗った際素材の色が透けてしまい上手く色が出せないという記述から、安定性や手触りに関連する素材選びと色鮮やかさを出すための塗料のバランスを取るのが大変そうだと感じました。作品制作の際に思った通りの色を出せずに苦労した経験があるので、その後理想の色を出せるようになるまで試行錯誤を重ねた努力がブログから読み取れました。おもちゃが完成するまでの過程や工夫点、アイデアなどを逐一ブログに書き留めていたので、私も模型製作に関する記事をブログに載せる際は細かく記載するようにしようと考えました。

 

また、試作品を子ども達の手に取ってもらうことで改良を加えていくという研究の進め方が良いと感じました。

誰かが使用するものを作る際には実際に人の手に取ってもらい意見を聞くことが最も重要なので、子ども達に楽しんでもらいながら意見や子どもたちの様子を見て改良を加えていく姿勢を見習いたいと思いました。私も作品制作をする際は周囲の人に積極的に意見を聞くことを心掛けたいです。

 

ブログの中で特に心に留めたいと感じた箇所は、著者のおもちゃ作りに対する姿勢に関する記述でした。

最初は深く考えず子どもにおもちゃを与えていたが、研究テーマを木製のおもちゃにしてから実際に触れたり遊んだりすることで良いおもちゃに必要な要素を理解していく過程が印象に残りました。これはものづくりに共通することで、自分が使用者の立場になることで重要なポイントや欠けている部分を理解できるのだと考えました。作り手の立場に立っている際も、使用者としての意識を忘れずに臨みたいです。

「いいものには、おもちゃに限らず、強い意志やコンセプトがあるものです。」という記述からも、ものづくりにおいて常に意識しておかなければいけない点を認識しました。作品制作に取り組む前に、自分が作品を通して何を伝えたいのか、何をしたいのかを熟考する必要があると改めて考えさせられました。