あ、今日は冬至でしたね。夜明けも遅いのか。
今の現場では私の塗装職人としての師匠の師匠と一緒に仕事をしています。
私は織物会社の勤務を経て、父の仕事である塗装職人になりました。父と一緒に塗装店を営むために職人になったわけですが、最初の数年は他の店に修行に出ておりました。そこであらゆる塗装技術を伝授してくれた師匠がいます。同じ歳ではありましたが、中学を出てすぐに職人になった師匠はキャリア、スキル、センス、知識等に優れた人でした。何よりスピードがありました。
そんな師匠とはもう数年会ってませんね。
昨日から入っている現場には、その師匠が師匠と呼ぶ更に凄い方がいらっしゃいました。今はもう60代半ばですが、現役バリバリ。動きは全盛期に比べて落ちているのでしょうが、なかなかのスピードです。現場を仕切る頭脳も尊敬しますよ。
私は大師匠と呼んでいます。
こんな方がいらっしゃると、現場は劇的に進行しますね。びっくりです!
この世代の方は父を含めてタフな人が多いと感じます。私があの歳になってあれだけ動けるだろうか…自信ありません。
って言うか、あの歳まで働きたくない(笑)
父や大師匠は団塊の世代から少しあとの世代です。このような世代の職人が大量に辞めてしまう東京オリンピックの年までには、建築職人がかなり減ることが予想されています。職種によってはなり手が少なくなっていると言われていますので、職人不足の時代が来ると恐れられているのです。
技術の伝承をしっかりやっていかなければ、建築業界が危ういと言えますね。