わたしの中のこども | ネガとポジのあいだを生きる

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今は、主に婚活記録です。

わたしの中のこども
その子は小さく座ってぼんやりしたまま口をつぐんでいる
まわりにはだれもいない
寒くもなく暑くもなくただ時間だけが過ぎる場所
薄暗くて、私は1か所から揺れる光を見つめている

あの子は、納得するだろうか

今、おとなの私は、頭ではわかっている
みずから声をかけていくこと
その有効性。
周囲へも、私自身へもどれだけメリットがあることかを。
でもそのたび、あのちいさな子が薄くかすんでいく
なみだ目でまわりに誰もいない薄暗がりにひとりでポツンと座っているあの子

あの子がかすむ。薄くなって消えかかる。
わたしだけはあの子を守って、見守って、となりにいたい

あなたは大丈夫だよ
あなたはあなたのままでいいよ、と

あの子を消したくない

あの子に光を当てて
暖かくしたい
あの子を笑顔にさせたい
私は寄り添う

あの子はわたし
わたしはあの子


おとなの私が声をかける側にまわること
それは、あの子を裏切るようで
あの子はずっと待ってたから
誰かに声をかけてもらうことを

わたしが、ここにいるよ
一緒にいるよ

でも

そういうと
おとなのわたしがつらい。苦しい。さみしい。

だからかな
いまなら
手をつないで
しゃがんで
顔をのぞいて
目をみて
一緒にいく?ときけるかもしれない
一緒に行ってみようか?

あの子に
声をかけなかったのはわたし

他の誰でもない。わたしが声をかけなかったのだ

あの子がさみしい気持ちでいることに
気づいていたの?
気づいていたね
でも、どうしたらいいか分からなかった。

わたしがわたしを見ようとしなかったんだな。

どんな占いもセラピーもここまで深くもぐることはなかった、な。
箱庭は少し近いところにきたかもしれないな。

いま、手をつないで歩いてみたい。
一歩ずつ、顔を見合わせながら。
光の方へ。
楽しければ揚々と
苦しければ足を止めて
あの子に合わせて。