漢字学習について(2) | ゆる勉

漢字学習について(2)

【関連記事:漢字学習について(1)の続きです】


 漢字の概念には、他にも重要なものがあります。
 漢字の構造、つまり、“どうやって構成されているか”です。

 、という字があります。

 「かみはーながーいともだちー」

 みたいにして覚えた人もいるのではないでしょうか。(この記事は、増毛の記事ではありません)

 見ての通りではあるのですが、長+ミ(の逆)+友 という部品で構成されています。




 さらに分解すると


 

 は、ヨ(の反対)、イ(の上下反対)、ヒ、などが含まれています。
 友も、ナ+ヌです。
 
 
 
 これがまず、漢字の構成です。LDのうち書字障害の子供が「ひらがなは大体大丈夫だけど、漢字はむちゃくちゃ、カタカナはかなりあやしい」ということが多いのは、習った順番というよりも漢字がカタカナの完全上位として存在するからだと考えられています。
 カタカナの構成を見る、覚える、書く、ということが困難ならば、それを更に組み合わせた漢字は当然困難でしょう。


 そしておなじみのヘンがあり、ツクリがあり、音読みがあり、訓読みがあり、語源があり、元となった中国語があります。

 


 ある程度漢字を覚えてくると、

 月、はにくづき、身体の一部を表す漢字
 シがさんずい、水関連
 イはにんべん、ヒトっぽい
 言はごんべん、コトバに関係してる
 
 こうやって、カテゴリ分類されているはずです。
 なので肺(hai)という字の場合

 「うーん、たぶん、左側は月……」

 というところまでは、まだ習っていなくてもわかるようになるし、読めなくても「たぶん身体の一部だろう」と推測できます。

(漢字の意味が表記からピンとこない場合、この中国語から輸入する過程でイリュージョンが起き、なんだか全然違う意味になっている事が多いです。更に日本オリジナルの字もあったりして違う文字だったものが同じ文字になってしまったり、同じ文字だったものが違う文字になったりしているので、厳密に部首で意味を分類していくと「あれー?」となります。無念)

 


 漢字を覚える、という行為、というか現象は
 

 漢字を漢字として認識し、“漢字というカテゴリ”に収納(インプット)し、それを再構成してアウトプットする

 ということが出来れば、どんな覚え方でもいいはずです。



 そして、どんな覚え方でもいいとは言え『どんな覚え方が向いているか』は、人によってある程度得意不得意があると思います。
 大体、次のような感じです。



 【漢字学習について(3)に続きます】

 

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